院長ブログ
Diary of Gifu Skincare Clinic
2014.09.16
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カテゴリ:麻酔科
2014.09.08
今回の投稿も、先日受講したMedical skin care specialistの講習会で委員長のお話で触れられた話題です。気になって検索してみました。
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-11/aha-tvs102412.php
これは2012年AHA(アメリカ心臓協会)から出された論文です。
実年齢より老けて見える人は、心臓病を発症するリスクが高いという内容です。
そして、老けて見えるということについて4つの具体的な兆候をあげています。
① 側頭部のヘアーラインの後退(receding hairline at the temples)
②頭頂部の脱毛(baldness at the head’s crown)
③耳たぶのしわ(earlobe crease)
④まぶた周囲の黄色腫や脂肪の沈着(yellow fatty deposits around the eyelid (xanthelasmata))
これらの4つのサインがあると、心臓病リスクが39%増加、心臓発作のリスク57%上昇するとのことです。ここでいう心臓病や心臓発作が詳しく何を表しているのか見ていませんが、虚血性心疾患や狭心症発作と思います。
ヘアーラインの後退した男性は心臓発作のリスクは4倍増加、まぶたの脂肪沈着の場合は男女とも心臓発作のリスクは35%増加するということです。
我々形成外科医は重症下肢虚血などのからみや、糖尿病関係の疾患を扱うので、冠血管危険因子を持つ方と良く遭遇します。病棟へ行けば、上記に当てはまるような男性の顔貌はすぐ目に浮かびます。あと、ゴルフ場なんかでもこういった男性が多いように思うのですが、気のせいでしょうか。そして、高カロリー高脂肪食、肥満、喫煙といった言葉が頭の中を巡っていきます。
ところで耳たぶのしわはアンチエイジングで扱ったことがなかったので、今度から意識してみてみようと思います。割と多いと思いますが、老け顔の因子として自覚している人はほとんどいないとは思います。
カテゴリ:循環器科