院長ブログ
Diary of Gifu Skincare Clinic
2016.05.04
この眼瞼下垂の手術を過去に受けられた方で、もう一度手術したいというご相談は、たまにあります。
①下垂が矯正できていない。
②左右差がある。これは眼の開け具合の左右差と、二重の幅の左右差があります。
③眼の形がおかしい。特によくあるパターンは、通常、目を開けた時の上まぶたの弧状の線(瞼縁)の形は中央よりやや内側がピークです。しかし、中には中央のみがしっかり上がっていて、内側が全く上がっていない(lateral triangle)というのは良く見かけます。
④矯正が強すぎてギョロメになっている。もしくは閉じにくく乾燥性角膜炎になっている。
⑤吊上げ術などで矯正し、内反(逆さまつ毛)になってしまった。
上記の他にもいろいろな訴えがあります。再治療できること、できないことがありますので瞼の手術に慣れたDrにご相談されるべきです。
上記の修正方法はまたの機会に譲ります。術式の前に、眼瞼挙筋腱膜にアプローチする手技が少し注意深く進めないとなりません。癒着していることがあるからです。初回手術のDrが丁寧にしていたら割ときれいにアプローチできます。それでも瞼板と皮膚はしっかり癒着していますし、挙筋腱膜上にも部分的に癒着していることもあるので、細心の注意で行います。
この写真は初回手術で挙筋腱膜に矯正の糸を通しているところです。組織がキレイに簡単に展開できます。
この写真は修正の症例です。内側に癒着があり、剥離時に一部小さな損傷を余儀なくされたので、糸で縫合して修復しているところです。