院長ブログ
Diary of Gifu Skincare Clinic
2015.12.13
ほくろの除去方法で有用なものとして炭酸ガスレーザーもしくはエルビウムレーザーによる蒸散があります。
本日、レーザーメーカーのルミナス社が主催するセミナーに参加しました。みずぐち形成外科の先生のご講演を聞いて、私も全く同感と感じたことがありましたので、ご紹介させていただこうと思います。
レーザーによるほくろ除去は部位によってはとても目立たなく綺麗に治るもので、お勧めの治療ですが、以下の部位はちょっと注意が必要なのです。
レーザーでほくろを蒸散すると皮膚が陥没します。湿潤療法でそこを治療すると盛り上がって平らに治癒するのですが、この部位は確かに若干の凹みを残すことがある気がします。私の患者さんだけでなく、他院のケースもそう思います。また、この部位はミーシャ型といって盛り上がったほくろが多いのですが、周囲を上手に処理しないと周堤が残存し凹んだように目立つこともあると思います。
手術でも同様ですが、口は顔面の中でも比較的良く動くところです。術後すぐの傷痕に動きによるストレッチが刺激となると、肥厚性瘢痕といって、盛り上がった傷痕になることがあります。数か月から1年ほど若干の盛り上がりや赤みが遷延することを良く経験します。
これもよく経験します。先日も他院で腕の小さいほくろを10か所ほど一度に焼灼した方がみえました。傷痕が気になるとのことで半袖が着づらいといわれました。確かにパッと見、白い点状の瘢痕が目立ち、眼が行ってしまいます。腕はやりすぎず、一つづつ責めた方が良いと思います。実際、目下進行中の患者さんは割とお見えです。また。手背などは色素沈着もかなり長引くので注意が必要です。
そういえば、中年以降の方はあまり気にならないのですが、肌にハリのある若年者女性は、確かにしっかり目に削ったつもりでもポイントで再発するものが多い気がします。再発時はそれほど深く削らずとも取れると聞きました。それも確かにそう思います。初回治療時よりかなり楽にメラニンが落ちます。
水口先生、ご指導ありがとうございました。
カテゴリ:母斑(あざ・ほくろ)