院長ブログ
Diary of Gifu Skincare Clinic
2016.05.19
私は日本医師会認定健康スポーツ医で、今後、当院でもスポーツ医活動を行っていきたいと思っています。美容は健康の上に成り立つことです。今回は健康の基本である食事についての正しい考え方を述べます。
糖質制限が流行していますが、日本の目指す食教育は、やはりバランスのとれた食事です。「主食・主菜・副菜」のそろった食事を1日2回、乳製品と果物を組み合わせて、また一汁三菜で汁物を組み合わせるというのが最も良いとされています。
写真のような缶コーヒーに、なんと、何気なく啓蒙のキャッチが・・・。
主食:糖質でエネルギー源です。ご飯やパン、麺類などの穀物、イモ類です。主食の量は調節して摂取エネルギーをコントロールできるので、おかずで高カロリーであれば、ご飯を少し減らすなどしましょう。調節しやすいので意識しておくとよいでしょう。
主菜:肉類、魚介類、卵類、大豆製品などです。タンパク質源にします。動物性脂肪を過剰摂取しないように注意するのがポイントです。
副菜:野菜、海藻、きのこ類、山菜類、豆類、イモ類などです。ビタミン・ミネラル・食物繊維の供給源です。
汁物・乳製品・果物:カルシウムとビタミンCの補給が目的です。カルシウムは日本人に足りない栄養素第2位です。別の項で述べようと思いますが、日本人に足りない栄養素第1位はビタミンAです。サプリも必要なんだろうなと思います。
糖質制限を実践している人が結構周りにいませんか?最近のエビデンスを知らないのですが、米はしっかり食べたいと思っているが、糖質制限で調子よい人を見ると、米を食べていいのかなって思ってしまいます。私は太古から米で生きた人類の歴史を信じて、上記のようなバランス食事を実践したいと思うのです。
岐阜市 形成外科・美容外科・美容皮膚科ぎふスキンケアクリニック 美容・健康・食事に関する投稿
2015.07.14
医療機関でも教育現場でもよく耳にするアナフィラキシーという病気があります。これはわかりやすい例に例えると、給食でそばを食べたら具合が悪くなって重篤な症状、時には死亡してしまうという、即時型アレルギー症状の最重症型です。アレルゲンに暴露されると、早いと30分以内に死亡することもあります。まずは体に発疹が出て全身がかゆくなるなどの皮膚症状、続いて腹痛や吐き気などの消化器症状、さらに声がかすれたり、ゼーゼーと息苦しくなったり、気が遠くなったりする呼吸循環器症状を経て血圧が下がり心停止へ至ります。
教育現場では、嘱託医や保健師が給食アレルギーや上記のようなアナフィラキシーについて啓蒙教育活動を続けております。給食では思いもかけず、アレルギーが発症する危険性があります。また、医療現場では初めて使うククスリなどで引き起こされる事がよくあります。最も良くあるのは局所麻酔薬、全身麻酔薬、造影剤と思います。ですからこれらの薬剤を使用する場面では、必ず緊急蘇生セットを常備しています。当院でも手術室に備えをしてあります。その他、ハチなどの虫刺されや蛇かまれなど、山岳の現場で起こすこともよくあります。
呼吸循環器症状の出ている重症例では救急車の到着を待つ間にエピネフリンを投与すべきと言われます。写真は当院でスタッフが投与の練習をしているところです。このように、エピネフリンを誰でも自己注射できるようにしたのがこのエピペンです。太ももの外側にペンを押し当てると、22Gという太さ0.7㎜の針が17㎜飛び出してきて薬を筋肉注射するというものです。
もともとアメリカ軍が開発したペン型注射で、エピペンもアメリカで製造されています。よく戦争映画で負傷した兵士が自分でモルヒネを注射してるのを思い出します。
万一院内でアナフィラキシーが発症したら、エピペンを使用しても良いのですが、従来より、ボスミンというエピネフリン製剤が常備されております。エピペンは製造より20か月程度で破棄しなくてはなりませんので、院内で長期管理するにはボスミンが合理的です。しかし、やはり誰でも使用できるように設計されたエピペンはなんとなく置いておきたくなる良い薬剤と思います。
2014.09.16
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| 収納時(折りたたまれています) |
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| 使用するときの形 |
カテゴリ:麻酔科
2014.09.08
今回の投稿も、先日受講したMedical skin care specialistの講習会で委員長のお話で触れられた話題です。気になって検索してみました。
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-11/aha-tvs102412.php
これは2012年AHA(アメリカ心臓協会)から出された論文です。
実年齢より老けて見える人は、心臓病を発症するリスクが高いという内容です。
そして、老けて見えるということについて4つの具体的な兆候をあげています。
① 側頭部のヘアーラインの後退(receding hairline at the temples)
②頭頂部の脱毛(baldness at the head’s crown)
③耳たぶのしわ(earlobe crease)
④まぶた周囲の黄色腫や脂肪の沈着(yellow fatty deposits around the eyelid (xanthelasmata))
これらの4つのサインがあると、心臓病リスクが39%増加、心臓発作のリスク57%上昇するとのことです。ここでいう心臓病や心臓発作が詳しく何を表しているのか見ていませんが、虚血性心疾患や狭心症発作と思います。
ヘアーラインの後退した男性は心臓発作のリスクは4倍増加、まぶたの脂肪沈着の場合は男女とも心臓発作のリスクは35%増加するということです。
我々形成外科医は重症下肢虚血などのからみや、糖尿病関係の疾患を扱うので、冠血管危険因子を持つ方と良く遭遇します。病棟へ行けば、上記に当てはまるような男性の顔貌はすぐ目に浮かびます。あと、ゴルフ場なんかでもこういった男性が多いように思うのですが、気のせいでしょうか。そして、高カロリー高脂肪食、肥満、喫煙といった言葉が頭の中を巡っていきます。
ところで耳たぶのしわはアンチエイジングで扱ったことがなかったので、今度から意識してみてみようと思います。割と多いと思いますが、老け顔の因子として自覚している人はほとんどいないとは思います。
カテゴリ:循環器科