院長ブログ
Diary of Gifu Skincare Clinic
2014.08.07
❙ほくろの取り方。
ほくろは母斑細胞母斑といいまして、あざの一種のような位置づけですが、皮膚科学的には良性皮膚腫瘍とされ、保険診療の場合、手術で皮膚腫瘍摘出術として治療がなされます。治療法や治療機器、治療動機によって保険診療が適応できないこともあります。
治療法は上記の手術により取り去って、傷を縫って閉じる以外に、炭酸ガスレーザーやエルビウムヤグレーザー、高周波メスなどで焼灼して、蒸散させて取る方法もあります。蒸散させるとその部位は傷になりますが、軟膏などを塗り、傷を解放した状態(オープン)で治していきます。
❙ほくろを取ると、あとは残るか。
患者さんの中には、美容皮膚科や美容形成外科へ行けば、ほくろを跡形なく取り去ることができると思っている方が見えます。
それはかなり厳しいと思います。私はほくろを取る場合は、多少でも、きずあとが残るとお話しています。しかし、なるべく目立たないようにするために努力する約束はいたします。
ほくろの種類にもよりますが、ほくろのメラニン色素は皮膚の深いところ(真皮)に存在することが多いです。この、真皮に傷をつけることは、しかも深ければ深いほど、きずあとがはっきりと残ります。
なかにはミーシャ型といって、盛り上がったほくろですが、黒い色素は表面のみにあるということがあります。こういった場合は、ほくろの細胞は残ってしましますが、蒸散を最小限にする(表面の黒いところだけ削る)と、比較的きずあとが残らず、黒色の再発がない状態にできます。
逆に真皮のとても深くに、場合によってはその下の脂肪組織内まで、メラニンが落ち込んでいる母斑細胞母斑に遭遇することもあります。この場合は蒸散してもきずあとがしっかり残ります。取りきらないと、色が表面に再発してくる結果となります。
また、どんな種類のほくろであれ、手術で切り取るとなると、手術のきずあとが残ります。
❙あとを目立たなくするには
部位と大きさ、予想される深さによって、ほくろの取る治療法を変えるのが良いと思います。
腕や胸、腹、背中などで大きくて深いものは、蒸散させてオープンで治療するときずがしっかり目立ってしまい、中にはケロイド状(正確には肥厚性瘢痕といいます)になることがあります。
切除手術を行って、ていねいに縫合し、術後もきずあとにテーピングを行ったりしてフォローすることが大切です。
顔面ではおでこや頬は切除でもよい結果のことがあります。しかし、鼻、目の近くで縫合すると引っ張られてパーツがゆがんでしまう場所は蒸散してオープンにする方が良いことがあります。
また、まぶたや鼻はオープンでも傷は綺麗に治りやすいことがわかっています。
しかし、そういった部位でもあまりに大きいと、オープンでは抵抗がありますので、こういった時は手術でくりぬいて、縫合糸を巾着の口を締めるように縫って、キズを小さい状態にして半オープンで治します。

カテゴリ:母斑(あざ・ほくろ)
2014.08.05
ムダ毛の脱毛は、エステやクリニックで光脱毛、レーザー脱毛という施術を行っています。
脱毛の原理を簡単に言うと、強い光やレーザー光を肌に照射すると、選択的にメラニン色素にその光が吸収され、それが熱エネルギーになって、メラニンを熱破壊します。(光熱溶解論)
毛はシミやホクロと同じようにメラニンの塊ですので、毛に光治療器の光や、レーザーが当たれば熱が発生し、その熱が毛に隣接する毛乳頭や毛隆起にも熱ダメージを与え、毛の発育を停止させるというものです。
一言でいうと、レーザーで毛を焼いて生えないようにするということなのですが、そこで疑問です。
なぜ皮膚表面は焼けないのでしょうか。
皮膚表面が焼けると、やけどです。これは望ましくない、レーザー脱毛の合併症ということになります。
やけどしないように脱毛できるように、次の2点が考えられています。
1)機器による冷却
脱毛レーザーにはいくつか種類がありますが、多くのものが、レーザーを照射するときに何らかの方法で表面を冷却するようにできています。機械の先端が冷たく冷えていて、直接当てて冷やしながら照射するものや、レーザーが放たれる直前に冷却ガスが噴出するものなどです。これにより、毛が焼けた時の熱が皮膚表面に波及しても温度上昇を抑えてやけどを防いでいます。
2)機器の設定
a.波長 レーザー光は波長が決まっております。波長の長さによってメラニンへの光エネルギーの吸収を少なくすることができます。(長めの波長を使用します)すると、皮膚表面でメラニンに吸収されにくく、より深くでメラニンに吸収されることになります。
ちなみに脱毛に使用するレーザーの種類ですが、アレキサンドライト(755nm)ダイオード(810)YAG(1064)です。これ以上短い波長は使用しません。
b.パルス幅 レーザーの光を瞬時に出す際に、光の出ている時間です。ピカって感じですが、実際時間を測るとナノ秒、ミリ秒です。
表皮を焼かずにメラニンとその周囲だけを焼くようにするには表皮、メラニン、毛包の熱の冷めやすさ違いを利用します。
どんな物質でも、冷めやすさは違います。組織にもその違いがあり、熱緩和時間と呼びます。
ロングパルスと呼ばれるパルス幅にすると、冷めにくい毛包は良く焼けますが、冷めやすい表皮は
熱がこもらず焼けにくい状況に持っていくことができます。
実際には3ミリ秒から100ミリ秒ぐらいで設定されていることが多いと思います。
c.熱量 つまりパワーです。パワーをあげると効果は上がりますが、やけどのリスクも増えます。
なかなかリスキーです。
最近は、弱めのパワーを重ねて照射することで目的の熱量を打ち込む、蓄熱式(複数照射式)と呼ばれるレーザーもあります。これにより、日焼けしてメラニンの量が多い状態、もともと色黒でメラニンが多い方でも比較的安全に照射可能ですし、目的の熱量まで照射する仕組みですので産毛や白髪などのメラニンの少ない毛でも効果があります。
このように、レーザーの特性を理解して、その人に合った施術を実践していくように、スタッフ一同努力すべきだと思います。
カテゴリ:脱毛
2014.08.03
二重まぶたを作る埋没法。毎日のアイプチが面倒、友達はみんな広い二重を作っている、まぶたがかぶさって目が小さい、アイメイクが映えるようにしたい、たるみを少しでもなんとかならないか、などなど、動機は様々ですが、皆さん、埋没法って腫れますか?と決まって聞かれます。
その日も、次の日も、ご予定がある、友達には内緒など、社会生活上、あまり眼が腫れていては人から突っ込まれます・・・。
この質問の答えはとしては、「腫れずにはできません。多少なりとも腫れます、極々稀ですが、かなり腫れてしまうこともあります。内出血は少なからず伴うことが多いです。内出血がひどいと、腫れもひどくなります。」
この答えの続きですが、「腫れはや内出血は仕方がないことです。」
そのとおりです。ただ、「腫れや内出血が最小限になるよう努力して行います」と付け加えることにして、有言実行です。
私なりに気を付けていることですが、特殊な方法はしていません。
患者さんは何をされるかわからないと、ちょっと触るだけで、目をぎゅっとしてしまい、力が入ります。そして息をこらえてしまいます。これらの反応は、頭部の血液の還流を妨げますので、内出血がしやすい環境になりますし、むくみも起こしやすいです。リラックスするよう、声をかけています。
Dr.によって、考え方がいろいろあると思いますが、私は片目の麻酔量を計0.1ccで済ませるように意識しています。これで腫れた感じはほとんど出ません。麻酔を効かせたい層に効率よく注入すれば十分足ります。術中の痛みはありません。
まぶたの皮膚の表面にある細血管を刺してしまうと内出血を起こします。麻酔注射時に針を横から刺すよりも、意識して頭側から縦方向に刺した方が、血管の走行とクロスしにくく、損傷しにくいと思います。
このことは多くの教科書に書かれておりますが、まぶたは薄い皮膚の下に眼輪筋という筋肉があります。ここは血流が豊富ですので、この筋肉に麻酔せず、なるべく皮膚の中のみに注入すると内出血が少ないです。
これもDr.によってまちまちですが、私は1mmぐらいは傷をつけ、操作しやすくしています。これ以上大きく切っても腫れてしまいますし、小さすぎて操作しずらいと、また腫れてしまう原因になると思います。しかし、いずれにしそのDr.が慣れた方法で良いのだろうと思います。
出血しているにもかかわらず手術を続けると、気付くと結構真っ青で腫れていたりしますので、すぐに圧迫して少し待ちます。
瞼の裏側にある、結膜と瞼板という組織に糸を通しますが、このときに上瞼板動脈という太い血管とその分枝を損傷してしまわないよう走行を意識して針を運ぶようにしています。
カテゴリ:重瞼術(二重まぶた)
2014.08.01
笑いじわがひどくて、笑うとくしゃくしゃです、という方には目尻のボトックス注射が良いと思います。
ボトックスはボツリヌス菌の産生する毒素を利用して、注射することで筋肉への神経伝達をブロックします。したがって、筋肉が麻痺して、動かなくなるということになります。ただし効果は4か月程度です。
笑いじわのターゲットとなる筋肉は眼輪筋と呼ばれる、目を閉じたり細めたりする筋肉です。この筋肉の目尻付近に注射して、この動きを止めます。表情がなくなるのでは?と心配される方が見えますが、目尻のみであれば、ほとんど違和感はないと思うので、お勧めできる治療です。
しかし、笑いじわを訴えてこられる方の多くが、目尻のみでなく、目尻から広がる下まぶたや頬のしわまで、広範囲のしわを何とかしたいと言われます。
問題は頬に近くなると、笑いじわを作る原因の筋肉が眼輪筋だけではなくなってきます。また、かといってこれら他の筋肉を麻痺させると、表情に変化が出たり、筋が弛緩して表情がたるんで見えてしまう可能性もでてきます。
でも、何とかしたいしわです・・・
マイクロボトックスは筋肉の麻痺作用を狙うのではなく、筋肉には作用しないようにごく表面に細かく少量ずつ注入します。
●表面へ延びる筋繊維に作用させ小じわを緩める
●汗腺・皮脂腺の働きをブロックし肌質を整えたり、ニキビを予防する
●立毛筋を弛緩させ、毛穴を目立たなくする
●真皮コラーゲンの増生を促進して肌のハリをださせる
●注入時の皮膚への針刺しは創傷治癒を引き起こさせ、コラーゲン増生を促進させることになる
このような美肌目的の比較的新しい注入方法です。
マイクロボトックスはメソボトックスやボトックスリフト、シンデレラリフトなどと呼ばれ、注目されています。しかしリフトと呼ばれる施術では顔面下制筋を抑制してリフトアップ効果を狙う意味合いもあります。厳密にはマイクロボトックスとボトックスリフトは分けて考えられる、もしくはマイクロボトックスがボトックスリフトを含むとも考えれると思います。
目尻はボトックスで表情じわを治療し、そこから下の頬、下まぶたはマイクロボトックスで肌のハリ・ツヤ・キメを治療して目立たなくさせる、という作戦をとると、目元のアンチエイジングが実感できると思います。
実際は、下まぶたにマイクロボトックスをしても、眼輪筋に作用してしまうと思います。しかし、目がとじにくいなどの症状が出ない程度に、マイクロボトックスの効果を狙った少量注射で、良い結果が出ると思います。
カテゴリ:ボトックス‐表情しわ 目元
2014.08.01
カテゴリ:シミ
2014.08.01
カテゴリ:重瞼術(二重まぶた)
2014.08.01
「目元(下まぶた)のたるみ」や「目元のしわ」、「クマ」など、30代後半ぐらいから徐々に患者さんが増えていきます。
老けた印象や疲れた印象の目元。これは目元のたるみと、しわが影響しています。来院される患者さんは何をどう治療したらよいか、よくわからない方がほとんどですし、ヒアルロン酸!と言われる方もみえますが、そうとは限りません。このあたりを少し整理してみます。
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カテゴリ:目元
2014.07.30
プロペシア(フィナステリド)の内服が、AGA(男性型脱毛症)治療の主役になっています。実際、診断がつくと、治療の第一選択に挙がることがほとんどです。ただし、自費ですので、月に7000円から10000円程、費用がかかります。カテゴリ:AGA(男性型脱毛症)・女性の薄毛
2014.07.29
カテゴリ:AGA(男性型脱毛症)・女性の薄毛
2014.07.29
カテゴリ:皮膚良性腫瘍(おでき)