形成外科
plastic surgery
巻き爪
ingrown nail
原因として考えられること
cause
巻き爪になる原因は、いくつかありますが、
主に遺伝、加齢、爪の切り方、靴、運動
などがあげられます。
爪は加齢によって厚くなると乾燥しやすくなり、
乾燥からの縮みが原因となるのです。
また、爪を切るときに、短すぎたり、側面を切って
丸くしてしまうと、爪が食い込む原因となります。
靴の形が合っていない場合や、つま先に負担のかかる
運動をしている方は巻き爪に注意が必要です。
治療方法
method
テーピングやワイヤーによる矯正治療や根治手術を
行います。
また、感染を起こしている場合は、
応じた治療などを行います。
陥入した爪の下にコットンを挿入し、皮膚との圧迫を軽減する方法です。
簡単に誰でもできるのが利点ですが、取れやすいですし、不潔になりやすいです。
陥入している皮膚を弾性テープで下方に
引っ張り、爪との食い込み軽減させる方法です。簡単に誰でもできるのが利点ですが、テープかぶれなどが生じるとできない治療法です。
これらは形状記憶合金のワイヤーやグラスファイバーを利用したプレートなどを用いてこれらを爪に装着し、巻き爪を矯正する方法です。自由診療となり、現在当院では施行しておりませんが、フットケア専門サロンなどでケアを受けることができます。
根治手術で現在、最も多く施行されている方法です。
指の付け根に局所麻酔薬を注射し、指の感覚を無くします。痛みのある陥入爪部分のみ、爪を縦に切り、抜爪します。爪を再生させる爪母と呼ばれる組織をフェノールという薬品を使って郭清するという方法です。
高度に感染していると創傷治癒の観点からフェノールが使いにくく、部分抜爪のみで終えることもあります。また抜爪後は自宅での処置が必要です。
自己処置の方法は、シャワー浴で十分に洗浄し、手術部位に軟膏を塗布、ガーゼを貼付します。
フェノール法を施行した場合は約3週間程度行うことできれいに治ります。
部分抜爪のみでは1週間程度でなおりますが、フェノールを使用していないので当然爪が再生し、陥入爪が再発することが多いです。
また、フェノール法を行っても再発することはあります。その場合、数か月で爪が再生してくるので、痛くなりそうであったら、再度フェノール法を施行します。また、児島法や鬼塚法などの皮膚に切開を加える方法もあります。
趾ブロックという局所麻酔を行って、陥入爪部分を
除去し、病変が再発しないように処置しています。
術後の痛みは心配ないほどです。