スタッフブログ
Staff Blog
2017.07.08
カテゴリ:スタッフブログ
2017.05.17
5/14東京国際フォーラムでキャンデラユーザーズミーティングが開催されました。当院ではキャンデラ社製ジェントルシリーズというレーザーで医療脱毛やレーザーフェイシャルを行っています。この会で医療脱毛について、復習したことを備忘録として、私見も含めて述べます。
レーザー機器を使った脱毛は医療機関でしか許可されていません。サロンでの脱毛は「美容ライト脱毛」と称する光脱毛ということになります。医療機関でないので、毛を発生させる毛乳頭・皮脂腺開口部・バルジ(幹細胞)を破壊する行為はできません。とういことは低出力の光を用いて減毛させることになります。クリニックでのレーザー脱毛も、正確には永久脱毛と言えないのかもしれませんが、永久脱毛の定義もはっきりしないので、長期的な減毛というのが正確です。メラニンの少ない産毛や白髪は難しいということですが、クリニックですので、上記の毛を発生させる器官を破壊する行為が可能なのは確かです。
リウマチなどで金製剤を投与されている方、金の糸が体内に留置されている方です。ニキビや湿疹については、やはり良くなることが多いので演者の先生と同様、当院でも積極的にお勧めしています。
毛嚢炎や紅斑は割と起こります。マイルドステロイド(ロコイド)+抗菌薬(アクアチム)などの外用で対処します。熱傷、色素沈着は時々経験します。テクニカルな問題では三日月型の色素沈着の場合、冷却不十分(これは照射角度や機械の不具合)が考えられます。過冷却による色素沈着も肌質により経験することですが、長引く傾向にあります。硬毛化については以下に述べます。
20~30歳代
色白
産毛が多く、毛の量も多い
毛穴が開き気味
好発部位(うなじ、肘上、背中、腰など)は数パーセントで起こりえます。逆に下肢ではどの先生も硬毛化の経験がないというのが不思議であり、このメカニズムの解明が待たれるところです。
硬毛化に対する照射プロトコールも出てまいりました。アレキサンドライトの連続照射法やYAGに切り替えることです。当院はロングパルスYAGレーザーも備えており、硬毛化の際には使用することがあります。
・基本に忠実。皮膚科学会は新薬が出ると治療ガイドラインをこまめに改定していますので、当院もこれにのっとって結果出しています。
・治療のゴールはニキビ跡の予防 ということはいかに新しいにきびを作らず、できたときに軽く済ませるかです。・赤ニキビを早く治す。・そしてmini-scar(0.5㎜~2㎜の小さいニキビ跡)を無くす。炎症性ざ瘡の8.2%がなってしまうとのことです。
・きれいにニキビ跡を治すためにも、自由診療は必要です。ピーリングやレーザー(ダイオードなど)です。
・抗生剤単独使用は避ける。 BPO併用など、必要です。
UVBにより、ケラチノサイトや線維芽細胞からET-1、エンドセリン、SCFなどのサイトカインがメラノサイトを活性化するメカニズムの話がありました。また、最近老人性色素斑においては表皮の処理では再発する例に対し、これは真皮の線維芽細胞からのサイトカインシグナルが原因との話はよく出てきます。
カテゴリ:美肌(小じわ・毛穴・にきび) 脱毛
2017.05.10
カテゴリ:スタッフブログ まつ毛美容液、グラッシュビスタ
2017.04.29
2017.04.13
今年から当院では医療脱毛に力を入れています。サロンでの脱毛や、今や家庭用脱毛器などもあり、多くの人が光脱毛機に触れた経験がある時代になりました。同時に低コストで気軽なイメージを持つ方も多くなっています。しかし、脱毛や減毛できるということは、身体の皮膚という臓器に侵襲が加わるから起こる事象です。そこにはやけどや皮膚炎などのリスクを伴うということも理解しなければなりません。医師でない方がどこまでこのことを理解して、また有害事象発生時の対応について、医学的な問題や法律的な問題が問われることもあります。当院の患者さんの声を聴くと、
・一定の脱毛効果が得られるまで、施術回数が10回以上、もしくはほとんど効果がない
・安価なサロンで顧客が込み合い、次の施術ができない。
・やけどや硬毛化のリスクについて、説明がなされていない。
今年から、アメリカ、キャンデラ社製のロングパルスアレキサンドライトレーザーが、医療脱毛に対し厚生労働省からの承認を得ることができました。つまり、国はこのレーザーによる脱毛行為に一定の評価をし、皮膚レーザー治療が唯一可能な医療機関での脱毛を認めたということです。
当院ではこのロングパルスアレキサンドライトレーザーを使用した医療脱毛を行っています。レーザー治療器がボストンからクリニックに送られてきました。
すでにたくさんの方に評価を頂いております。
このキャンデラ社のジェントルシリーズというレーザーは国内の医療脱毛ではトップシェアの歴史ある実力派です。特殊なものではなく、多くのクリニックに導入されているものです。岐阜市内でも数件のクリニックで稼働しています。
・十分な知識と技術を持つ医師、看護師が、必ず医師の指示の下、施術します。
・完全個室で施術します。また、保険診療とは別のフロアーでゆったりと過ごしていただけます。
・医師より医療脱毛についての十分なインフォームドコンセントを行います。
・比較的、安価な価格で提供します。
・予約はなるべく希望の日にできるようにします。遅くとも数日以内で可能です。
当院は、ほかにもシミ、シワ、たるみ治療など、定評ある機器で治療を行います。お気軽にお問い合わせください。
2017.03.17
2017.03.12
先日、当院のたるみ治療器HIFUのメーカー、Jeisysのユーザーズミーティングに参加してまいりました。 美容医療の中で、「脂肪」というキーワードは大変大きなウエイトを占めています。脂肪吸引、脂肪溶解、脂肪移植、脂肪幹細胞、脂肪注入などです。また、HIFUは脂肪に急性ダメージを与えて脂肪細胞のnecrosis(壊死)を起こし減量、引き締めをし、また、慢性ダメージとして脂肪細胞のapotosis(自己死)を誘発し減量させていきます。今回は脂肪細胞の機能とメタボとの関係について杉浦先生の講演があったので、備忘録としてご紹介します。
現代人の脂肪細胞の大きさは70㎛~90㎛と言われます。原始人から明治の日本人ではもっと脂肪細胞は小さく、30㎛~40㎛です。健康な肥満では脂肪細胞が大きく膨らみ、140㎛の限界まで膨らみます。脂肪細胞はその周囲に細い血管が走行しており栄養されています。ぐるっと一周ではなく、半周のみ血管が取り巻いているような配置です。
1996年に日本で発見報告された脂肪細胞から分泌されるホルモンです。
アディポネクチンの主たる作用として、抗動脈硬化作用、インスリン分泌促進作用があります。すなわち、高血圧、糖尿病の発症予防に必須のホルモンと言えます。自己の脂肪細胞から分泌され、生活習慣病を防いでいるのです。
そこで、痩せていれば、生活習慣病にならないのではという考えはなくなります。なぜなら、痩せすぎは脂肪細胞自体が少なくなり、するとアディポネクチンの分泌量は減少してしまうからです。
では、太った方がアディポネクチンは多く分泌されるのでしょうか?noです。
140㎛まで膨れた脂肪細胞はβ14面体という形になり、ぎゅうぎゅうに整列します。自然界の最密充填形であり、最も安定した構造であるβ14面体の配列した例として、佐賀城の石垣やビールの泡、カニの泡、ザクロの実などがあります。ウィア=フェラン構造とも呼ばれます。このように最密充填形に配列すると、脂肪細胞の間を走行する小血管(生体での30%の量)が圧迫されます。脂肪細胞、特に内臓脂肪(体脂肪より1.4倍のアディポネクチンを産生する)が虚血に陥り、虚血に陥った脂肪細胞はアディポネクチン産生を低下させ、血管が圧迫されると高血圧を起こし、メタボリックシンドロームになると考えられるのです。
このように虚血状態の脂肪細胞が、ダイエットで縮小させ戻していくとします。すると再びさらに活発に大きくなろうと、また脂肪細胞の数を増やそうとしていく傾向がり、リバウンドのメカニズムといえます。
2017.02.20
カテゴリ:スキンケア シミ シワ スタッフブログ
2017.02.20
2017.02.20
カテゴリ:スタッフブログ