院長ブログ
Diary of Gifu Skincare Clinic
2014.09.09
まつ毛は美容において、重要であることは、つけまつ毛、マスカラ、まつ毛パーマ、ビューラー、まつ毛エクステ、まつ毛美容液などの様々なメーク法があることからも、自明の事実です。いずれも、目的はまつ毛をより長く、より多く見せることです。
特にアジア人女性においては男性も女性も白人に比べるとまつ毛が短く、量が少ないことがわかっています。
また、女性の場合、年齢とともにまつ毛の長さは短く、量は少なくなって、睫毛貧毛症になっていきます。これが自然の経過ですから、当然、若々しい目元づくりという意味でも、まつ毛を長く多く見せたいと思う方は多いです。また、若い女性では、より美しく、魅惑的な目を作り出したりするうえでも、豊富にまつ毛がある方がメークなどもしやすくなります。
一つ面白いことに、なんと、男性の場合は年齢とともにまつ毛の長さが短く、量が少なくなることはありません。横ばいなのです。
クリニックでは、まつ毛発毛剤として、ラティース、ルミガンといった薬剤を処方することがあります。使用すると数週でまつ毛が濃くなってきます。
いずれも薬剤も、もともとは緑内障の点眼薬だったのですが、例えば、ルミガンにおいては、約半数弱の点眼患者のまつ毛が、濃くなったことが副作用としてわかり、まつ毛育毛発毛剤として使用されるようになりました。
つけまつ毛や、エクステをされる際も、その前からルミガンなどでまつ毛を増やしておくと、メークもしやすくなります。埋没法で作った二重のラインもさらにエレガントになります。
サンケン・アイといって、上まぶたの窪みを気にされる方がおられます。多くの場合は、加齢とともに目の周りの脂肪が少なくなって窪んで見えたりします。やや老けた印象になるので、治療を希望される方がみえます。治療法は、眼瞼下垂、その他眼の周囲のたるみを改善する手術をすることがあります。手術では改善しなさそうであれば、注入をします。脂肪注入、もしくはヒアルロン酸注入です。
このサンケンアイですが、治療を希望してこられる方の中に、緑内障で、ルミガン点眼中の方がみえます。実は、ルミガン点眼中の2%程度で、サンケンアイが発症する方がおられるようです。
こういった方の場合は、注入などせず、まずはルミガンを中止して、違う薬剤に変更したりしていただきたいと思います。しかし、そこから先は眼科の先生にお任せです。止めれば改善するのか、どこまで不可逆の要素があるのか、引き続きリサーチしようと思います。
今回はまつ毛発毛剤ルミガンと我々の関わりについて、トピックスをまとめてみました。
カテゴリ:スキンケア・エステ・コスメ
2014.09.08
カテゴリ:AGA(男性型脱毛症)・女性の薄毛
2014.09.08
先日、日本美容外科学会JSAPSが後援する研究会である、Medical Skin Care Specialistの講習会を受講しました。
冒頭に委員長先生のお話があり、中に興味深いお話を聞きました。
①鼻が低く、彫りが浅い顔
隆鼻術では、インプラントやヒアルロン酸を使って、鼻を高くします。希望される方の中には鼻が低くても、とてもかわいらしくてバランスがいい、と印象を受ける方もみえます。また、中には若干鷲鼻や垂鼻を希望する方もみえますが、結果、実年齢よりお姉さまに見える、大人っぽく見えるように感じます。
②肌がきれいな顔
肌年齢の老化因子で最重要なもの、それは紫外線と喫煙です。こういった環境要因は70%、
そして、生まれ持った体質である遺伝的要素は30%の割合で肌老化に影響していると言われております。
日本人は上記が当てはまります。欧米人よりも紫外線ケアはきっちりされている方が多いです。また、
③特に日本人女性は若く見せるメイクが上手であり、
④民族性として、おしとやかで自己主張しないのが美徳とされており、ますますかわいらしく見えるのだということです。
そして日本人女性は世界的に若く見られる傾向があるのです。
さらにこんなお話もうかがいました。
同じ年齢でも老けて見える要因、それは①茶髪 ②化粧をしない ③太っている と言われています。
見た目若いと、長生きすることもデータが出ているのも興味深いです。これはアメリカで双子79組の調査で分かったことです。
日本人女性が長寿なのも、理解できるお話の一つだと思います。
カテゴリ:スキンケア・エステ・コスメ
2014.09.06
ショートスレッドリフトと呼ばれる、施術があります。数年ほど前から、韓国で大変人気になった施術メニューです。適応はたるみや肌のハリということになっています。私は経験ないのですが、バストやヒップのたるみにも施術しているクリニックもありますが、主には顔や首です。
呼び名はショッピング感覚?だとか、ショッピングの帰りに・・・、などの理由で付いたようです。ショッピングリフトと同様にリードファインリフトともよばれます。
長さ2~4㎝(折り返して)で髪の毛ほどの生体吸収糸を皮膚・皮下に何十本と挿入するという施術です。細い注射針に糸がセットされており、この針を突き刺して抜くだけで、糸だけが体内に残るようになっています。気になるフェースラインや、法令線などを中心に片側で20~50本ぐらいが平均的な本数と思います。
このように、ただ皮膚の下に糸を残すだけです。吸収されて無くなるのに10か月程度かかり、その間、皮膚、皮下に異物反応を起こさせ、その時に集まってきた細胞が、コラーゲンを増生させるよう、指令を出します。つまり、皮膚、皮下にコラーゲンを増やし、皮膚をタイトニングさせるということです。
したがって、何かにひっかけて吊り上げるわけではありません。(浮遊型、フローティングタイプと呼びます)
糸は交差するように挿入し、挿入も皮膚を引き上げた状態で行うので、直後には組織が支えられている感じがあるという先生もおられます。
また、リフトという名前がついているので、引上げ効果を期待しがちですが、そこまでの効果を感じられる方は少ないと思います。あくまで引き締め効果、肌質の改善です。
実際はフェースラインがすっきりした、小顔になった、頬の高まりがはっきりした、などと効果があります。
安全性について思うことなのですが、基本的に皮下までの侵襲ですから、顔面の機能的・整容的な後遺症は考えにくいと思います。したがって、安全性は高い施術ですと、患者さんに伝えています。
もちろん、皮下出血や腫れ、施術中の痛みなどは高率に起こりますが、これらは原則的には必ず治ります。
説明しておかないとトラブルになるようなリスクに関しては以下に挙げられます。
a)感染・・・
刺し口がニキビのように赤くなり、これが通常のニキビと違って2~3週しても変化しない、もしくは悪化する、などの症状です。
早めに受診していただければ、そのニキビ様の炎症の下に糸が見えていることが多いので、除去するだけで治っていきます。
しかし、悪化すると良くありません。皮膚の浅くに糸が入っていますので、糸に沿って赤味が広がっていきます。一部の皮膚が感染により自潰して、潰瘍になると、瘢痕(きずあと)がのこり、また、炎症後色素沈着というシミが、数か月残存することになります。
b)異常感覚・・・
これは一時的ですが、2か月近く続く方がみえます。ちくちく刺されている感覚が、残っていると言われます。
c)刺し口の盛り上がり・・・
これも一時的ですが、2~3か月続く方がみえます。特に笑ったりして表情を作ると、うっすら盛り上がってプクプクと刺し口がわかります。おそらく、中の糸が皮膚を押して盛り上がっていみえるのだと思います。
安全な施術と思うのですが、その分効果はマイルドですから、過度な期待は良くないです。安全といっても、感染に関しては、まれですがあり得ます。そしてさらに稀ですが、跡が残るリスクもあり得るので、よく考えてから施術を受けていただきたいです。
カテゴリ:スレッドリフト・フェイスリフト たるみ・しわ
2014.08.29
しわといっても、小じわ、大きな深いしわ、表情でできるしわ、縮緬じわ、などいろいろあるのですが、部位としわの種類によって提供する治療法は違います。
下記URLに目元のしわについて、その種類を示しました。
目元のしわ、種類と治療
今回は大変人気のある、目元へのヒアルロン酸注入で安全に何ができるか、考えてみました。
ヒアルロン酸注入によるしわ治療の適応は基本的に大きなしわ、凹みなどを直接皮下から持ち上げるのが目的です。ですからもっともよい適応は、鼻頬溝とよばれる、目頭から頬にかけての凹みです。
・ちょうど眼球の治まっている骨の下縁に沿ってできています。
・そしてその上には眼袋が出てきています
・眼袋によりさらに溝が深く見え
・段差が大きく
・クマがひどく見える
といったこと起こっています。
さらに、頬の脂肪体が下垂してきているので、頬の上部(下まぶたとの境ぐらい)は平坦になって、何とも元気のない、老けた印象を出すことになります。
この凹みはヒアルロン酸を注入することで、ふっくら持ち上げることができます。
・溝が浅くなる
・眼袋が目立ちにくくなる
・クマが改善して見える
また、頬の上部がハリがでて、若々しい目元に改善できます。
この注入で気を付けることは、いくつかあるのですが、たまに見かけるトラブルに、
「逆にクマがひどくなった。黒っぽくなった」
というものがあります。原因はヒアルロン酸の注入層が浅く、皮膚から透けてヒアルロン酸が青っぽく見える状態と考えます。(チンダル現象という方もいます)
また、浅く注入すると、眼袋が下に膨らんだように見え、「眼袋大きくなって余計老けた」ということもあります。
こうならないようにするには、注入はしっかりと深い層にヒアルロン酸を置いてくること以外にありません。通常は骨の上に注入するぐらいの深さで深くから盛り上げさせるように注入します。
さて、以上のことからわかるのですが、下まぶたの小じわや折りたたまれた皮膚のたるみ、縮緬じわなどは、ヒアルロン酸では治療が困難ということです。
よく「小じわを平らにしてほしい」という方がみえますが、小じわをなだらかにしようとするにはきわめて浅い深さにヒアルロン酸を注入することになります。皮膚の薄い下まぶたでは、青く透けて見えるリスクが高く、とても勧められないということです。
では、この小じわをヒアルロン酸を使って治療できないかというと、最近は水光注射という施術があります。
微量のヒアルロン酸(マイクロリットル単位)で非常に細かく機械で皮膚内に注入する方法です。
これはヒアルロン酸でしわを持ち上げるのではなく、微量に含まれたヒアルロン酸により、肌にハリを出すのが目的です。この2年ぐらいで徐々に普及を感じる治療法です。
水光注射はヒアルロン酸以外にも、いろいろな薬剤を微量注入できるので、応用があります。後日詳述します。
2014.08.22
人気の埋没法。
毎朝アイプチするようになってもう10年なんて方や、アイプチは一度すると、絶対やめられない!っていう若い女子は多いと思います。思い切って埋没法をやりたいとご相談に来られる理由になっています。
しかし、アイプチやアイテープでかぶれたり、皮膚炎で真っ赤なんてことありませんか。
接触性皮膚炎ですから、大丈夫な人は大丈夫だし、ダメな人はいつもダメなんだろうと思いますが、かぶれても我慢してアイプチするなんて、絶対やめてほしいです。
そして、かぶれた状態で埋没法を受けたいと来られることもよくあります。できますか?
答えは、お勧めはしません。以下のいくつかのリスクが挙げられると思います。
かぶれて皮膚炎を繰り返している状態ですと、まぶた自体、割とむくんでしまっていることが多いです。むくんだ状態で希望の二重をシュミレーションして手術したとしても、むくみが引くとラインが狭く感じることになってしまいます。
むくんだ状態でのデザインは正確性に欠けるということです。
炎症が起こっていると、その部位の血流が多くなっています。メスを入れたり、針を刺すと、勢いよく血が出ることもあります。内出血のリスクは高くなります。
炎症が起こっていると、正常な状態より傷の治癒が遅れることがあります。また、その部の免疫機能が悪く、埋没した糸にばい菌が感染してしまう可能性出てきます。一度糸が感染すると、手術のやり直しということも、よくあることです。
私たちはやはりかぶれている状況では1週間前後待って、治ってから手術が良いと勧めます。
しかし、長年、皮膚炎が続いた皮膚のむくみの引きは悪いことが多く、できるだけ長く待ってからが良い時もあります。しかし、あまり長く待ってもらうと、そのうち今日はどうしてもアイプチしなきゃいけないようなイベントに遭遇し、そこでまた皮膚炎を再開させてしまい、もうどうしょうもない状況になりますね。これ、ほんとよくあります。
つらいでしょうが、埋没さえしてしまえば、毎朝のアイプチと皮膚炎から解放されるのですから、ちょっと我慢をお願いいたします。
カテゴリ:重瞼術(二重まぶた)
2014.08.19
埋没法という、切らない二重まぶたの手術があります。しかし、この方法の最大の欠点は、作成した二重のラインはいつかは消失、もしくは浅溝化といって浅くなっていってしまします。
そこで、切開法といって、切る二重手術を選択される方も多くおられます。全切開法は二重の幅も自由度が高く、ほとんど消失はありません。(しかし、じょうきょうによっては浅くなっていく方もみえるようです)逆に言うと、修正も困難になりますから、初回手術で良い結果を出すよう、慎重に行うべき手術とも思っています。
切る、というからにはどんな感じできずあとが残るか、ご質問されることがあります。
そもそも手術できずあとが残らない方法など、ありません。いかに目立ちにくくするかが、形成外科医、美容外科医の得意とするところです。
切開法のきずあとは二重の折り込まれるラインになりますので、眼を開けているときは全くわかりません。しかし、伏目や眼を閉じた時はきずの部分が見えるようになります。
まぶたはその部位の特性上、きずあとはかなりきれいに治り、目立ちにくいといえます。しかし、術後数か月は赤味が残っていて、わかりやすい状態です。半年以上たつと、うっすらと線上の跡がなんとなくわかる程度です。
問題になるのは、眼を閉じた時に、きずあとのラインが窪んだラインになっている時です。これもある程度仕方がないこともございます。普通、二重の人は目を閉じた時、まぶたは全体にフラットですが、眼を開けた時だけ二重のくびれが折り込まれるようになっています。しかし、切開法の術後に、目を閉じても二重になっているような凹みがあると、不自然な印象、手術で作った印象になりかねません。
また、二重のラインよりもまつ毛よりの皮膚が、薄く、固く、しなやかな皮膚の印象がなくなってしまうことがあります。これも、手術でいじったという印象を与えかねません。
きずあと自体は消すことはできませんが、眼を閉じた時には窪んでいないようにする、そしてまつ毛寄りの皮膚の印象を柔らかいままにするには・・・
手術で糸をひっかける組織を工夫します。
教科書的には二重のラインを癖付ける(癒着させて固定する)のに、瞼板というまぶたの形を支える固い線維性組織に縫いつけることになっています。この方法は、深く、しっかりした、二重のラインが作られます。しかし、瞼板はまぶたの奥の方の組織で、そこに固定すると、やはり窪みが目立ち、まつ毛寄りの皮膚もぴったりと癒着する印象が強いです。
そこで、瞼板に固定するのではなく、眼を開ける筋肉(挙筋)からつながる腱膜に縫い付ける方法があります。この方法だと、眼を閉じた時はきずあとが窪むことはありませんし、まつ毛寄りの皮膚も自然な印象を保ちます。瞼板に固定するよりは少し食い込みは遊びがあり弱いかもしれません。
術者により、どちらの方法が良いか、考え方はいまだ議論されていることですが、こういった専門的で細かいことでも必要ならインフォームドコンセントの項目の一つに入れています。
カテゴリ:重瞼術(二重まぶた)
2014.08.16
二重まぶたで人気の施術、埋没法。
もともと一重まぶたの方は、アイプチ、メザイク、アイテープ、つけまつ毛とアイメークで大きく見せようと工夫されているようです。まつ毛エクステも例外ではありません。
埋没法を行う日に、まつ毛エクステがなされたまま来られる方もお見えです。
「まつエクしていても大丈夫ですか。」
答えは「手術は可能ですが、まつエクは少なからず取れるかもしれません。まつ毛を多少引っ張る操作があるからです。」
埋没法ではまぶたを翻転(裏返し)して針と糸を通します。この、翻転するときに、まつ毛を軽くつまんで持ち上げてひっくりかえします。(よく眼科の診察でも裏向きにされます)
まつ毛をつまむときに、どうしてもエクステを引っ張ってしまいますので、何週間かしているものはボロボロと取れ落ちます。
なるべく取れないように、まつ毛を持ち上げずに、まぶたの縁で持ち上げるように努力しています。しかし、人によってはまぶたの縁にコシがなくて、どうしてもまつ毛で持ち上げざるを得ない場合があり、エクステは取れがちです。
また、もともと短いまつ毛の方がエクステされて、さらにコシの弱いまぶただと、エクステを引っ張るようなことになりかねません。すると、エクステもろとも元のまつ毛も抜けてしまうこともあります。もともとまつ毛が短くて細い方は弱く抜けやすい印象です。
これはエクステの技術もあるのかもしれませんが、太くて長いまつ毛にしっかりエクステがついていると全然取れずに手術可能な時もあります。こういった太くて長いまつ毛の方はまぶたのコシがしっかりしていて、まつ毛に力をかけず、まぶたの縁をつかみやすいこともあります。
なるべく、エクステは残してください、とおっしゃるのでしたら、エクステは埋没法が終わってから行ってほしいと思います。
しかし、どうしてもでしたら、まぶたを翻転するときに、アドラー攝子などのピンセットを使えば、まつ毛に負担をかけることはありません。しかし、愛護的にでも、まぶたをピンセットでつまむことは、麻酔なしでやられたら痛いです。やはり、用手的(道具を使わず)に翻転したほうが、より愛護的なのです。術後の腫れ具合や、眼の異物感の原因になりかねません。
カテゴリ:重瞼術(二重まぶた)
2014.08.12
耳の下、エラと呼ばれる部分が張り出している方は、顔の輪郭が、四角やホームベース型に強調されます。
この、エラの原因は2つあり、一つは下あごの骨(下顎骨)の角が張り出している、骨が原因のものです。この治療には、骨を削るしかありません。エラ削りと呼ばれる手術をいたします。後日詳述します。
もう一つの原因は筋肉が発達して、筋肉が張り出して見えるというものです。この筋肉は咬筋という、咬むために収縮する機能を持つ筋肉です。
ぐっと噛みしめてみてください。耳の下を触ると、固いしこりになって触れる咬筋の収縮がわかります。
骨が張り出しておらず、この咬筋が張り出しているだけのタイプでしたら、このエラ張りは、咬筋ボトックスを施術します。エラボトってやつです。
ちなみに、もし、骨も削らなくてはいけないけど、筋肉も発達しすぎている場合は、エラ削りの手術の時に、咬筋も一緒に一部切除して、ボリュームを減らさせていただきます。
ボトックスは、注射薬で、筋肉の働きを4か月程度麻痺させる作用があります。
注射後、2~3週でエラ張りが少しずつ小さくなっていくのがわかり、2~3か月で効果が完成します。その後、ボトックスの効果が切れますが、元の張り具合に戻るには半年~1年はかかると思います。
ところで、咬む筋肉を麻痺させても大丈夫?と思う方も多いと思います。答えは大丈夫。
咬む筋肉は、咬筋のほかに、側頭筋、内側・外側翼突筋があり、これらが代償します。少しだるさを感じる方もみえますが、すぐに代償されます。
エラボトックスの効果はとっても良く効くと思います。小顔効果もはっきりします。また四角い印象の顔が、楕円から逆三角に近くなり、愛嬌のあるお顔が美人系のお顔立ちになると思います。
これが、若くて肌にもハリのある方には、とっても喜ばれます。
しかし、中年以降の方になってくると、そうでもなくなってきます。
良く効きすぎたのか、みんなから痩せたね~、とか、こけたね~と言われるようになった、という方の割合が若干増えてくるように思います。
確かに、たるみが気になるお年頃になってきますと、特に細い方は、バッカルファットと呼ばれるほっぺのふくらみを保っていた脂肪のかたまりが、下垂していきます。すると、頬骨の境がわかるようになり、ほっぺたがこけた感じになります。
さらにエラボトックスを効かせると、頬から耳の前まで、すっきりしすぎてしまいます。咬筋は頬骨に付着しているのですから、痩せればさらに頬骨との境もはっきりしてしまいます。
こういった経験をされると、施術に少し抵抗があるかもしれませんが、初回と違って、部位と量を考えて2回目の注射をします。
注射部位には注意して、なるべく下の方を中心にと思っています。また、ボトックスの広がりを考えた濃度に調整します。しかし、噛みしめて一番固く盛り上がるところに、結構しっかり量を注入しなければならないので、やはり全体に痩せてしまうのは多少仕方がないのかとも思います。
少し御顔がお痩せの方、でも、エラは髪の毛で隠して輪郭をカムフラージュしている方、こういったこけた印象や痩せすぎた印象が強く出ないように工夫してみますので、いつでもご相談ください。
2014.08.10
カテゴリ:スキンケア・エステ・コスメ