院長ブログ
Diary of Gifu Skincare Clinic
2014.09.24
たるみの治療といっても、いろいろありますが、最近の主流は切らないフェイスリフトと呼ばれるものです。機械を顔にあてて、たるみを軽減していく施術です。
ウルセラが代表機種です。写真はウルトラセルです。
超音波のエネルギーを皮膚より深い筋膜に与えます。
苦痛の少ない程度のパワーで行いますが、痛い方が効果的なのだと思います。
実際の感覚は、ピピピピピッと皮膚の奥に衝撃がズンッとくる感じです。頬はその程度良いのですが、下あごの骨の付近は痛みが増してきます。ズンッとくる感じですが、それが骨に響いてい痛くなるような感覚です。
また、下あごの骨の下も痛いです。顎下腺あたりでしょうか、ここに直接強い衝撃が与えれている感覚です。
また、おでこの生え際もビリッと痛みがあります。
痛いといっても、効いてるなーという感じで、耐えられないことはありません。また、耐えがたい痛みならばパワーを落として、リラックス、もしくは会話をしながらでも施術できるようにしています。
サーマクールが代表機種です。高周波エネルギーを皮膚の中の真皮に与えます。HIFUより浅い層ということです。
サーマークールというと、飛び上がるぐらい痛いという方がいます。これは初期のもので、当時は良く全身麻酔(軽く鎮静する)でポワッと300発ぐらいやっていました。現在はサーマクールCPTで比較的楽に施術できます。
写真のウルトラセルではGFRという高周波治療が可能です。痛みの軽減のため、パワーを抑えたショットを瞬時に2回照射する方式で、痛み無く、同じエネルギーを与えられるように工夫されています。
実際はほんのり熱いという感じだけです。しかし、顔の輪郭、特に耳の前あたりになると熱っ!て感じです。
ショートスレッドなどの針系の施術も、輪郭周囲は痛いと言われます。
RFも苦痛がない程度にパワーを考慮して行いますので、恐れることはありません。
2014.07.27
たるみといっても顔の各部位にたるみが生じ、気になる症状は様々です。またそれにより治療方法も変わってきます。
たるみと訴える方は、目元、頬、フェイスラインの下垂症状のことが多いです。
手術でたるみを取ることが最も効率が良いのですが、何と言っても機器で切らずに、ばれずに、少しずつというのが人気です。
私は目元や頬などは、比較的傷あとが目立たず、効果的に治療可能なので手術が好きなのですが、人はそれぞれ生活がありますし、何より切るのは怖いと思います。
機器を顔に当て、たるみを改善する施術でトレンドの一つをご紹介します。
✴︎高周波治療 RF(アールエフ)
商品名でサーマクールという機器が代表格ですが、似たようなものがたくさんあります。
高周波という電磁波を一種を照射し、真皮に熱損傷を与えるものです。損傷した瞬間にその部位は引き締まります。そして熱の刺激が新たにコラーゲンを作らせ、長期的に引き締まった肌を維持させるものです。
✴︎超音波治療 HIFU(ハイフ)
ここ最近急速に広がっている印象の治療です。超音波はよく健診などでも腹部や心臓、胎児を観察する画像検査として知られています。この超音波という音の波長を収束させ、皮膚の下にある筋膜層(SMAS)に熱損傷を与える治療です。たるみの手術でフェイスリフトという手術がありますが、その手術で引き上げるのはこの筋膜層であり、HIFUでは熱損傷で筋膜を収縮変化させることで引き上げさせ(イメージを例えると・・・お肉を焼くと縮まります)さらにその修復機転でコラーゲンを造成、リモデリング(再構築)させて長期的に効果を維持させます。商品名でウルセラが代表的ですが、こちらもいろいろな機器が、それぞれ特徴を持って作られています。
たるみ治療として挙げられている機器には、他にも近赤外線治療器や、光治療器、レーザー治療器がありますが、いずれも真皮の引き締め作用が目的です。HIFUはさらに深く作用し、引き上げ作用があると言えます。
理想的には、これらのコンビネーションで治療するのが最も効果が出ます。単独治療でも、これまで成績を上げてきてはいますが、真皮・皮下脂肪・SMAS筋膜層といった様々な深さに同時に作用させるのが、今後主流になると思います。そして切らないフェイスリフトと言われるHIFUはたるみ治療の主役になるものと思います。
RFとHIFU、照射間隔は機器やクリニックによって随分差がありますが、何回か続けてみるのが効果的です。
RFは1ヶ月から6ヶ月間隔、HIFUは3ヶ月から1年といった感じです。
コースとしては、まず初回、同時照射を行い、次はRFを単独で適宜追加照射、次にまた同時照射といった感じで施行されてはいかがでしょうか。