スタッフブログ
Staff Blog
2024.04.22
こんにちは ぎふスキンケアクリニックスタッフのSです。
さて今回は、当院に新しく導入された機器!
Nordlys (ノーリス) についてお話します!
機器紹介でも詳細について書いてありますので、ぜひそちらもお読みくださいませ^^
Nordlys (ノーリス) のここがすごい☝
Nordlysは、IPLとして国内で初めて!老人色素班、雀斑、脂漏性角化症などの表在性皮膚良性色素疾患、毛細血管拡張症や赤ら顔などの血管病変に加えて、長期的な減毛について正式に効能効果が認められた機器なんです。
当院では2種類のアプリケーターを導入し、老人性色素班や雀斑などのしみに効果的な①しみモードと、赤ら顔や毛細血管拡張症などの赤みに効果的な②赤みモードで、患者様に適した集中治療を行います。
さらに、照射方法を変えることで、毛穴の開き、にきび・にきび跡、くすみなどのお悩みにも効果があり、従来のIPL同様、コラーゲンを産生する線維芽細胞の働きを活性化させることによるアンチエイジング効果も、もちろんあります!
施術中の痛みや、ダウンタイム
・施術中は軽い痛み(刺激感)と、ピカっと眩しさを感じます。
・基本的に大きなダウンタイムはなく、人によって軽度の赤みやほてり感が生じることがあります。
・しみなどに反応すると施術後かさぶたを形成したり、一時的に色が濃くなることがあります。1週間程度で自然に脱落し、その後薄くなっていきます。
・洗顔、メイク、入浴は当日から可能です。
治療頻度
・約4週おきに繰り返していただくことで効果が高まります。
・治療効果の判定には一般的に5~10回治療が必要です。
今までのIPL治療で効果の限界を感じてみえた方や、
透明感のある素肌を目指したい方にとてもオススメです ♡
🔈 初めての方はまずはカウンセリングから必要です。カウンセリング同日に施術まで受けていただくことができます。お気軽にお問い合わせくださいませ^^
2022.09.15
男性型脱毛症AGAは2017年に日本毛髪医学会から診療ガイドラインが示されています。
治療の土台となるものは5α‐還元酵素阻害剤であるプロペシア(フィナステリド)とザガーロ(デュタステリド)の内服療法です。これにより脱毛の原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制して進行する脱毛のメカニズムを食い止めます。他のどの治療法よりも強く勧められるものでこれを始めなければ先へ進まないと思ってください。ときどき、ミノキシジルタブレットの内服を希望される方がお見えになりますが、ミノキシジルタブレットより、まず内服すべき薬です。なぜなら、ミノキシジルタブレットは発毛を促進するもですが、脱毛を止めるものではないからです。まず抜けないようにして発毛育毛させないといけません。
プロペシアの作用機序はⅡ型の5α‐還元酵素(体内の各所でDHTを産生するもの)を阻害します。ザガーロはⅠ型とⅡ型の双方の5α‐還元酵素を阻害します。この二つの薬はどちらも勧められるものとして位置づけられていますが、どちらを選べばよいかとよく聞かれますし、診察ではその説明を十分にしています。
どちらを内服しても見た目の効果はあまり変わりないように思えます。実際その根拠となる論文も多数あります。しかし、日本や韓国を中心に前頭部の薄毛が気になる場合、デュタステリドの方が優位に有効であるという論文もあります。これは見た目ではなくて、専門的に毛の太さや本数を計測して出した結論です。ならば、デュタステリドの方が優れた薬と思うかもしれません。ここで、考えるべきことは3点あると思います。
フィナステリドもデュタステリドも当初、副作用率はあまり変わらない、むしろデュタステリドの方が少ないようなことが言われていました。しかし、
①デュタステリドはⅠ型の5α‐還元酵素も阻害するので、これが肝臓の機能などに何か影響することはないのか、ということです。いまのところはっきりしていません。
②アメリカやヨーロッパでは、デュタステリドが承認されていません。なぜか。いろいろな理由があるようです。
③デュタステリドは精子の数が通常より30%弱少なくなるという論文が2007年に出ています。これは考慮すべき、根拠のある副作用となります。
投与のアルゴリズム
①挙児希望ならプロペシア(フィナステリド)
②挙児希望ではなく、前頭部に薄毛が目立つならザガーロ(デュタステリド)、頭頂部を中心に心配な方はプロペシア(フィナステリド)
③プロペシア(フィナステリド)で効果が不十分と感じる場合はザガーロ(デュタステリド)に変更
③ミノキシジルタブレットは強く希望される場合に注意点をご説明し、納得された方に内服いただきます。この場合もいずれかの5α‐還元酵素阻害剤は必須です。
他院で内服薬を処方されている方に聞くと、何を内服しているかよくわからないという方が見えます。一包化された2剤を内服しているが、どの薬かわからない、とか。もしかするとデュタステリド(海外製でどの国のもで認可されたものかよくわからない)とミノキシジルタブレット(海外製でどの国のもで認可されたものかよくわからない)を処方しているのかと想像します。
でも上記のように薬剤を選択する材料はいくつかありますから、私はそれを考慮して個々の患者に合わせた処方が必要と考えています。
当院のAGA診療はさらに詳しく治療について説明します。年齢を問わず、プロペシア内服歴14年の院長にご相談ください。
カテゴリ:AGA(男性型脱毛症)・女性の薄毛 院長ブログ
2022.06.28
こんにちは。スタッフのAとRです!
夏も近づき、紫外線が気になる季節になってきましたね。
実は、皮膚の老化の80%が光老化と言われています。
紫外線にはUVA波、UVB波があります。
UVA波は真皮まで届き、コラーゲンやエラスチンを低下させ、しわ・たるみの原因になります。
UVB波は表皮まで届き、浴びた直後は肌が赤くなる日焼けを起こし、しみ・そばかすの原因になります。
近赤外線(ブルーライト)は紫外線よりも肌の奥に届き、コラーゲンを破壊します。たるみの原因になると言われています。
なんと、この光老化は、予防が可能です!
そこで、当院で取り扱っている人気商品エンビロンから、日焼け止めのご紹介をしたいと思います。
▽商品の特徴
・ビタミンC、ビタミンE、ベータカロチンが配合されており、エイジングケアも同時に叶えることができる。
・しっとりとしたテクスチャーで、色味は黄色で化粧下地としても使用可能
・エンビロンのジェル、クリームに混ぜて使用することが可能
・UVA、UVBの両方をカット
・特有の香りがあります
▽こんな方にオススメ
・日焼け止めで乾燥しやすい方
・しっとりとしたテクスチャーがお好みの方
・UV対策をしながら、エイジングケアをしたい方
▽商品の特徴
・ノンケミカルタイプ(紫外線吸収剤不使用)
・さっぱりとしたテクスチャーで、色味は白色で化粧下地としても使用可能
・エンビロンのジェル、クリームに混ぜて使用することが可能
・UVA、UVBに加え、近赤外線(ブルーライト)をカット
・特有の香りがあります
▽オススメの方
・敏感肌の方、オイリー肌の方
・さっぱりとしたテクスチャーがお好みの方
・ブルーライトカットしたい方
SPF50の日焼け止めをご使用の方も多いかと思いますが、
実は、SPF15とSPF50の防御力の差は5%以下と言われています。
肌に負担の掛かりづらい日焼け止めを使用して、肌を労りながら、サンケアしてみませんか?
また、レチノール配合のエンビロンを併用してダメージを受けた肌の補修もオススメです!
商品の購入をご検討されている方はお電話にてお問合せください。
カテゴリ:エンビロン スキンケア・エステ・コスメ スタッフブログ
2021.05.24
咀嚼により、頭部や脳の血流が改善することが関係していると考察されています。
また、ガムでなくても咀嚼の回数が影響していると考えなければなりません。
30人程度の研究ですから、もっと多くの被検者でデータ欲しいところですね。また、20~50歳男女が対象ですが、年齢別や性別で結果が知りたいところです。
当院もAGA以外の薄毛治療に、パントガールやビビスカル、ビオチンなどのサプリメントを勧めています。また、医学的根拠の高い治療としてはミノキシジルの外用です。生活習慣指導に洗髪や食生活のことも話題となるのですが、さらに、なるべく咀嚼することも良いことだと、伝えるようにしていこうと思います。
2020.01.24
新たな治療法といっても、当院で新しく始めるということです。私は流行りの治療があってもしばらく世間の反応や学術的な追跡を静観しています。効果が望めてリスクの少ないものであることがある程度わかってから取り入れています。
当院では、PRX-T33とPQageの2種類のピーリング剤を使用しています。詳細は近日中にHPにアップする予定ですが、他院のHPは大変詳しく解説してありますね。痛みは少しヒリヒリしてくる程度で、その場だけです。ダウンタイムはほぼないですが、リスクとしては軽度の皮むけや赤みが挙げられます。治療費は1回¥15,000です。
ご存じの方も多いですが、剣山を高速バイブレーターで肌に刺しています。針の長さは0.2~3㎜で部位と効果の期待値とダウンタイムのバランスで長さを調節します。表面麻酔クリームを使用し、痛みは少ないです。リスクは赤みや毛嚢炎、皮膚感染症などが挙げられます。治療費は部位にもよりますが小範囲で1回¥20,000~です。全顔で¥40,000です。
ダーマペン4とマッサージピールPRXの組み合わせです。灼熱感・・・ありますが、痛みに弱い私でも十分耐えられます。赤みやフロスティング(皮むけ)は少しありますが、日常生活に大きく影響する程ではないように思います。リスクは上記と同様です。治療費は全顔で1回¥50,000です。
日本で普及し始めたころから使っていますが、当院ではようやくの導入です。ヒアルロン酸や微量のボトックス、ビタミン、アミノ酸を複数の注射針から機械で自動的に一定量を皮内注射します。こちらも麻酔クリームで痛みは少ないです。また、当院の治療器には痛みを軽減する工夫も凝らされています。料金は部分で1回¥20,000~です。全顔で1回50,000円~です。注入する薬剤により、価格は変わります。
いずれの治療も岐阜医療圏(岐阜市・大垣市・各務ヶ原市・瑞穂市・本巣市・羽島市など)で治療できる医療機関は数少ないです。しかし、雑誌やメディアに多く紹介されている治療で、お問い合わせも大変多くなっており、ご要望にお応えできるように準備してお待ちしております。特に、ベルベットスキンは人気が高いですが、個人的な印象ではマッサージピール(PQエイジよりPRXかな?PQエイジも成長因子添加で良いのですよ)が好きです。
カテゴリ:たるみ・しわ 美肌(小じわ・毛穴・にきび) 院長ブログ
2018.06.28
先日、第22回MSCSに参加してまいりました。「たるみ」についての講演でしたが、興味深かったので、学んだことをまとめておきます。
皮膚の劣化する原因はもちろん加齢現象なのですが、その原因として活性酸素、紫外線が挙げられます。もちろん喫煙などは言うまでもありません。これに外力が加わるとたるんでいくということです。外力は表情筋の収縮と重力と言えます。また、脂肪や骨が萎縮し、老化顔貌へ変化します。
活性酸素はミトコンドリア内でのTCA回路でエネルギーを産生する際に発生します。活性酸素は通常の酸素より電子が足りない不安定な状況にあり、他の物質から電子や水素を奪い取り酸化させてしまいます。酸化した細胞はアポトーシスに陥り機能不全となります。紫外線は直接原子の結合を破壊し、たんぱく質を破壊してしまいます。
このようにして皮膚のコラーゲンやエラスチンが劣化し、弾力のない、伸びきったばねのような皮膚へ変化します。
さらにこの皮膚に外力である重力が加わると内容を支えきれずたるみが進行。また、表情筋の動きにより、引っ張られ、また折りたたまれると皺がどんどん増えていくということになります。
多くの患者様が、顔の筋トレを頑張っていると自信満々にお話されます。しかし美容外科医なら皆、「表情筋のトレーニングはシワを増やすためのトレーニングだ」と批判します。私はこれまで、以下のように話してまいりました。
表情筋を鍛えても、表情筋でたるむ脂肪を支えているわけでなく、脂肪の下垂は進行します。また、表情筋が伸びきるからたるむというわけでもありません。だから筋トレをしても無駄です。さらに、筋トレをするということは表情しわを作るということになります。劣化した皮膚に皮膚を折りたたむような表情筋トレーニングをすれば、その外力でしわが深く刻まれていくことになっていきます。
今回のお話ではさらに、筋トレの三大原理から否定的な意見をまとめられました。
・特異性の原理・・・トレーニングした筋だけに効果がある。
・可逆性の原理・・・トレーニングをやめると元に戻る。
・過負荷の原理・・・十分な負荷を与えないと効果はない。
ということは表情筋を鍛えるには、鍛えている表情筋を意識してトレーニングをすべきで、常にやり続けないといけなくて、過負荷をかけるようなトレーニング内容にしなければならないということです。こんなことできるのでしょうか・・・。皮筋である表情筋に過負荷なんて簡単にかけられません。
カテゴリ:アンチエイジング たるみ・しわ ボトックス‐表情しわ 院長ブログ
2018.06.28
第33回日本医学脱毛学会に参加しました。初めて参加しましたが、看護師の参加者がとても多く、盛況でおどろきました。今回の内容を復習して備忘録にしておこうと思います。ちなみに上の動画はダイオードレーザーによる蓄熱式脱毛の施術中です。当院では導入していません。
最近こどもの脱毛需要が増加しています。理由の多くは多毛により友達からからかわれたりいじめの原因になるからというものです。中高生になれば、美容的観点が理由となるのですが、今回のテーマは小学生です。脱毛行為に対する恐怖心をいかに取ってあげて、痛くない脱毛を蓄熱式で行うということで共通していました。親御さんを交えていかに説明するかとういことも各院工夫しています。また、痛みのハードル以外にも、日焼け対策、短い施術時間、経済性についても考慮が必要です。
脱毛レーザーであるロングパルスアレキサンドライトレーザーは、アトピー性皮膚炎の痒みを改善させ、その結果、搔把行動が減り病変も改善していくということです。
アトピーの痒みのメカニズムがわかってきました。C線維という感覚神経が通常は表皮内まで侵入していないのですが、アトピーの皮膚では本来表皮にほとんど無いはずの神経成長因子(NGF)が発現して、C線維の表皮への侵入を促進してしまっています。また、本来表皮に多いはずの神経反発因子(sema3A)が減少し、C線維の表皮への侵入を抑制できなくなっています。そのため過敏になり掻痒から搔把行動になり、炎症と色素沈着が遷延します。
アトピーに保湿剤をよく使用しますが、保湿剤は表皮内のNGFを減らし、C線維を減少させ掻痒を減らします。また、光線療法はsema3Aを表皮内に増やし、C線維を減少させます。
ロングパルスアレキサンドライトレーザーも照射後に、表皮内まで侵入していたC線維が減少し、真皮まで退縮していることが示されています。また、表皮内のsema3Aも増加していることがわかっています。
当院でもアトピーの方こそ脱毛レーザーを行っていただきたいと考えています。
2018.03.26
2017.10.26
当院では、医療アートメイクを行っています。眉・アイライン・リップはコスメティックに、また、乳輪乳頭再建、傷痕カムフラージュ、化学療法後の眉毛・ヘアラインの再建などにも応用しています。
アートメイクという技術は、医療行為と法的に認められており、現在、医療機関で医師の責任のもとでしか施術できません。
・レーザーで消去できること。・MRI撮影時に問題とならないこと。・酸化鉄を用いないこと。・アレルギーを発症する可能性を少なくすること。・完全オーガニックであること。と、教わりましたが、今回の勉強会では終始これらのポイントについて、深く掘り下げる内容でした。ひとつづつ見てみます。
これらをレーザーで完全に消すことができるのは全症例のわずか1.26%のみです。著効例は多くあります。
色や部位、色素の深さなどによって、レーザー治療を何回程度行うと良いか、事前に予測するツールがあるようです。黒は取ることができます。また赤も取れます。肌色は無効です。後に述べるように黒色化が懸念されます。深いものも当然取れにくいです。深いものを治療すると瘢痕が残ります。逆に深いものは入れる時点で瘢痕となっているため、レーザーが効きにくいです。これらの理由で除去すると瘢痕のみ残ります。これをゴーストイメージと言います。彫った絵柄や名前など、わかってしまいます。重ね塗りも取れにくいです。
レーザー治療により色素が粉砕されます。ピコ秒レーザーはより細かく粉砕可能です。細かく粉砕した方が、マクロファージやリンパ組織での輸送処理がしやすく、消えやすいです。レーザー後はしばらく時間を空けた方が輸送されて薄くなります。
・痛み ・水疱形成 ・痂皮形成 ・点状出血(特にYAG) ・蕁麻疹様反応(色素の変化による) ・色素沈着 ・色素脱失と白毛 ・ゴーストイメージ ・アレルギー反応(局所、全身の光アレルギー反応) ・黒色化(後述しますが茶色肌色白色を発色する鉄とチタンにレーザー照射すると黒くなります。一見黒に見えても、重ね塗りで2重に交じっていたりすると起こりますので注意)
1最小限の量を 2重ねることなく 3黒色化しない色素で 4浅く入れる
MRIが影響するには、静磁場の影響、傾斜磁場の影響、RFパルスの影響の3つが考えられます。静磁場では吸引力によるトラブルが問題となりますが、アートメイクに関しては磁性体の量が微量すぎて問題になることはありません。問題と考えられるのはRFパルスです。誘導電流が発生するため、ループができると発熱します。これは磁性体とは関係ないので、アートメイクのみで起こるトラブルではありません。アートメイクに関して言うならば、ループになっているデザインのタトゥで1度以下の温度上昇があるようです。とういことで理論上も実験場もあまり問題とならないようですが、過去の文献にはやけどの報告はあります・・・
色素は色素原料と水とグリセリンとアルコールでできています。色素原料には水に溶ける染料と水に溶けない顔料がありますが、アートメイクには顔料を使用します。顔料にはオーガニックとインオーガニックがあります。
植物由来すなわち有機物でアゾ化合物です。これは発色が良く、すべての色を表現で、安価です。しかし、レーザー治療すると色が変化することや、アレルギーの原因となりやすいこと、また皮膚内で化学変化し、特定芳香族アミンとなって発癌作用、アレルギー作用があるといわています。そこでインオーガニックの色素を使わざるを得ない現状があります。
無機物でカドミウム、水銀、鉛、コバルトなどもあるのですがこれらは発色は良いが健康被害が多いことで有名です。実際にはカーボンブラック(これも発がんの可能性あり)酸化鉄、二酸化チタンなどを使用します。
黄色や赤を発色する水酸化鉄や酸化第二鉄、酸化チタンなどで肌色として入れた場合、これにレーザー治療を行うと黒色化するという問題です。問題となる事例は古いアートメイクを消すために肌色を重ねて消すケースがあるということです。その部位はレーザー治療を知らずに行ってしまうと黒色化してしまうということに注意しないといけません。レーザーによる消去は問診の上、試しのの小範囲から始めるべきです。
カテゴリ:アートメイク
2017.10.16
「にほんにこだわる」をテーマに、新潟・銀座でクリニックをされている野本先生が会頭の元、銀座で開催されました。
野本先生の開発されたビューティフルスキンミネラルファンデーションは、当院でも大変多くの患者様にご愛用していただいており、また、野本先生は独自にアイウェアの開発や美容和漢学の普及、色彩学を取り入れたスキンケアなど、大変個性・感性豊かに活動されている方で、注目のDrと思っています。
学んだことと私の私感を交えて書き留めます。
Qスイッチルビーレーザーは日本が独自に伸ばしてきた機械。アメリカにルビーレーザーは普及していません。海外はKTP・YAGレーザーを中心にして、最近はアレキサンドライトレーザーが中心になっています。また、CO2レーザーで十分だという考え方もあるとのことです。
当院ですが、Qスイッチレーザーは当院には未導入だったのですが、年末に導入予定です。切れ味の良い日本製のルビーか、世界的メーカーのアレキサンドライトか、当院の患者様に合った機器を選択中です。
韓国・台湾ではIPLよりもレーザートーニング真っ盛りというお話も伺いました。当院ではレーザートーニングを行っていませんが、こちらも導入を検討中です。
美容医療の市場ですが、世界的に1位アメリカ2位ブラジル3位日本4位韓国。特筆すべきことはその中でも手術:非手術(機器治療や注入治療)を見たときに、日本は1:1で世界一非手術に傾いています。2位アメリカ3位韓国4位台湾5位ブラジル。
50歳以上の1%が罹患しているといわれる加齢性黄斑変性症は、萎縮型と浸出型、さらには前駆型があります。浸出型にはレーザー治療など、新生血管を抑える治療が可能です。しかし萎縮型と前駆型は治療法はありません。生活習慣の改善が大切になります。喫煙、肥満、高血圧、動脈硬化、光曝露などを避けることで、酸化ストレス⇔慢性炎症の悪循環を防ぐという考え方です。さらに抗酸化サプリメントが大変重要で、眼科医もサプリメントを勧めることがあるそうです。ビタミンACE・亜鉛・銅で発症率を25%抑制、ルテインとゼアキサンチンというカロテノイドで18%進行を抑制するとのことです。ルテインは黄斑に存在しています。
最近は肝斑は表皮に病変の首座があるというより、真皮機能の状態を改善しようという意見があります。真皮線維芽細胞からSCFやVEGFなど、様々なサイトカインが発せられ、表皮メラノサイトを活性化する機能異常に対して、真皮にロングパルスヤグレーザーで治療することが有効と言われるようになりました。VEGFが関与していることから血管病変と考えると血管病変もターゲットにできるロングパルスヤグレーザーの重要性がわかります。当院ではリフトアップレーザーというロングパルスヤグレーザー治療があります。タイトニング+肝斑治療で取り組んでいただけると良いと思っています。と言っても本当の肝斑はシミで来られる患者様の5%、60%は老人性色素斑です。
肝斑は瘀血(おけつ)桂枝茯苓丸+トランサミンで。
老化は陽から陰(機能の衰え)、実から虚(調節の衰え)
五臓(心・肝・脾・肺・腎)脾は消化器系を表しています。腎は先天的な気、水分内分泌を表します。また、肝は自律神経を表します。五臓は互いに関与します。ストレスは肝を不調に肝の不調は脾虚となり腎虚となります(老化)(ストレスと過食と寿命減)
私には和漢学はちょっと難しいですが、美容医療には未病に対するアプローチの一つとして、大変重要であることは間違いありません。
漢方に関しては私の同期・こやまかわせみクリニック小山賀継先生にお願いします。