院長ブログ
Diary of Gifu Skincare Clinic
2014.07.20
切開式重瞼術という手術があります。埋没式重瞼術が切らない二重手術であるのと対照的に、上まぶたの全幅、もしくは一部分を切開、皮膚切除をおこない、二重になるように癒着させようと、縫合閉鎖する手術です。
さて、この縫合閉鎖。通常、縫い糸(縫合糸)の太さは6-0もしくは7-0と表記される糸(直径約0.06mm前後)を使用します。色は黒か青といったところです。素材はナイロンです。抜糸は1週間後に行うのですが、それまで、上まぶたには糸が付いていることになります。ただでさえ、1週間は腫れます!おまけに糸がついてたら、メガネかけてカムフラージュしようにもバレバレです。
当院では患者さんのご希望により、7-0白(透明)ナイロンで、目立たないように縫合します。
しかし!その場合、縫合時間は1.5倍、抜糸時間も1.5倍は余分にかかります。それは0.06mmの透明ナイロン糸って、裸眼ではかなり見えづらい!裸眼だと、縫合時は糸が見えにくいのでつかみにくく、瞬時に動作できません。抜糸時もまず糸のつかむ部分を探すので、とてもやりづらいです。
私は3倍の拡大鏡(老眼鏡じゃなく、手術用のルーペです)を使用して縫合、抜糸します。その方が丁寧に思えます。
基本的には黒ナイロンで縫合させてください・・・。目を開けているときは縫合糸は二重のラインに隠れて見えないのです。
カテゴリ:重瞼術(二重まぶた)