院長ブログ
Diary of Gifu Skincare Clinic
2015.08.16
色は褐色調ですが、黄色っぽいものから黒色調のものまでさまざまな濃さのものがあります。大きさは数mmから2~3cmくらいで、平坦なもの(老人性色素斑とも言われます)やわずかに盛り上がるものから突出したしこりになるもの(老人性疣贅やアクロコルドン)まであります。
写真は背中の脂漏性角化症で、茶褐色の小さな点々があります。(写真下方の左右にある濃い黒い点はホクロですから、脂漏性角化症とは全く違います)
良性ですから放っておいても問題はありません。アンチエイジングの観点から考えると、やはり肌老化を感じさせ、老けた印象で、決して若々しくありません。また、多発すると、自分でも見た目が気持ち良いものではないなと、思ってしまいます。
小さく平坦、もしくは若干の盛り上がりのあるものは炭酸ガスレーザーによる除去が良いと思います。病変は皮膚のとても浅いところにあるので、除去しても正常な皮膚が再生するため、痕が残りません。ちなみにホクロはレーザーで除去しても、病変が深いので少なからず痕が残ります。
写真は除去後の同じ部位です。(ホクロは痕が残るので取らなかったケースです)治療直後ですが、若干の赤みがあります。少し擦り剥けた状態ですから、数日軟膏を塗布しておいていただければ綺麗に治ります。
麻酔は無しでも耐えられることが多いです。ご不安な方には麻酔クリームを塗布します。
他の治療法としては、大きいものは手術することもあります。また、液体窒素による凍結療法も行う施設があります。電気メスで焼く施設もあります。手術は別として、凍結療法や電気メス焼灼は脂漏性角化症の病変周囲にも損傷が広がることもあり、その結果、炎症後色素沈着という、治療後の数か月続くシミになったりするリスクが高くなると思います。炭酸ガスレーザーは周囲組織への影響を最大限抑えるように工夫されているので、最も愛護的な除去方法と思います。
下の写真は治療翌日です。治療部位が赤い点状に見えます。数日で治ってしまいますが、顔や首など、見える部位の場合は施術時期を考えた方が良いかと思います。
前述のとおり、大変優れた治療方法ですので、デメリットは少ないです。ぜひとも治療されることを希望します。下の写真は頸部の脂漏性角化症、アクロコルドンと呼ばれるものやスキンタッグ、軟性線維腫といった首のイボです。左は治療前、右は治療後1週間目です。とてもきれいになっていますし、清潔感と若々しさが戻った印象です。
・治療は麻酔をしなかったので、若干の痛みがあること。
・沢山の個数を治療すると時間がかかり、痛みと焦げ臭い匂いで少しつらいこと。
・手間をかけて治療した分、大変エクセレントな結果になること。
上記のような多発例には向きまんが、孤発例の治療では、拡大鏡(ダーモスコープ)をしようして、綺麗に取れているか確認しながら治療しています。
このように拡大鏡を使用すると、除去できているかよくわかるので、極力浅く最小の侵襲で治療することが可能です。また、逆に取り残しの可能性も少なくなります。
カテゴリ:シミ 皮膚良性腫瘍(おでき) 院長ブログ
2015.07.07
ホクロを取りたいと思う方はとても多く、当院でも日常的な施術となっております。しかし、いくつか問題点もあり、その一つが再発です。
ホクロの細胞はタイプにもよりますが、比較的皮膚の深いところまで存在します。レーザーなどで焼灼して蒸散させる方法がメジャーですが、この場合、皮膚の少し深くまで焼くので、術前と同じ皮膚は再生せず、傷痕として残ります。切り取る処置をしても痕が残ります。
焼くにしろ切るにしろ、良性のホクロを余裕をもって広く取るわけにはいきません。つまりなるべくぎりぎりの幅で、そしてぎりぎりの深さで取り、欠損を最小限に使用とします。しかし、ホクロ細胞はミクロのレベルで周囲に残存してしまう可能性があります。すると、約1~2か月後に再発するというわけです。
再発と言っても、元の大きさや盛り上がりがそのまま復活するわけではありません。概ね消えたのだが、縁っこに少し黒い点が出てきた・・・とか、黒くはなくなったが、うっすら全体に灰色っぽくなったとかあり得ます。これは切り取っても焼いても起こり得ます。焼灼で起こりやすいですが、切り取りでもぎりぎりだとあり得ます。
ダーモスコープで病変を10倍に拡大して、色素の取り残しを確認しながら行っています。最初は3.5倍拡大の手術用ルーペで取り残しを確認したり、切除範囲をマーキングしたりしていました。しかし10倍だと本当によくわかります。ほくろ切除範囲を見る
切除したにもかかわらず、辺縁や下床から再発した症例です。
切除瘢痕組織の内部に色素斑が散在して再発しました。これをダーマスコープで確認すると、
細かく色のあるところとないところ、瘢痕のわずかな盛り上がりやその縁に沿って再発していたり、状況がよくわかります。ダーモスコープを当てながら処置は出来ませんが、手術用ルーペを使用して、炭酸ガスレーザーで焼灼しました。
ダーモスコープで取り残しなく焼灼できているのが確認できます。
拡大して見て治療すると、肉眼で見えてなかった部分が見えるわけですからより丁寧に無駄なく治療ができます。治療のクオリティは上がると考えられます。
カテゴリ:母斑(あざ・ほくろ) 院長ブログ
2015.07.02
瞼の手術でも、後天性眼瞼下垂のように加齢による疾患は通常両側発症するものが多いです。両側眼瞼下垂は両側同時、もしくは少しだけ時期をずらして行うこともありますが、左右のバランスを整えるように手術します。術後手術結果で患者さんが不安に思うことは左右差が一番大きいと言われます。
生まれつきの先天性下垂や、ハードコンタクトレンズを長期に装着している方に起こりやすい腱膜性眼瞼下垂では、片側だけ下垂することが時々見られます。その他、けがによってできる外傷性、また脳内の疾患に伴うものでも起こることがありますので見極めが大切です。
片方のみ手術するときは、もう片方(健側)に合わせるということが、満足度に大きくつながります。
1.自然な眼の空き具合、努力開瞼時、など、まずは黒目の見え方がそろうこと。
2.二重の幅がそろうこと
3.眉毛の高さがそろうこと
これらがなるべく左右そろうようにコントロールします。
上記1に関して、これは腱膜の前転(矯正の具合)を調整したり、固定する位置を黒目に対して何処に留めるかなどを術中にも確認しながら行います。しかし、手術がひとたび始まれば、
・腫れ始めたり、内出血で開瞼抵抗が増える。
・眼輪筋(目を閉じる筋肉)が局所麻酔の影響で弱まり、開瞼抵抗が減る。
・挙筋(目を開ける筋肉)が局所麻酔の影響で弱まり、開瞼抵抗が増える。
上記により、予測が難しくなることもあります。局所麻酔の注入部位や量、愛護的な手術操作かつ、経験で判断せざるを得ません。
上記2に関しては、
・矯正した開瞼力がどれほどか(強く開ければ二重は狭くなる、弱めであれば二重は広くなる)
・二重を形成する高さ(まつ毛から何ミリで切開して二重ラインを形成するか)
・皮膚の切除量(切開した高さから何ミリの幅でたるんでいる皮膚を取るか、もしくは全くとらないか)
・開瞼が楽になると、上記3も関わりますが、おでこで眉毛を挙げて開瞼を助ける(前頭筋開瞼)が弱まり、高く上がっていた眉毛の位置がさがってきます。
これらのバランスで二重ラインの幅がきまります。
経験的にうまく調整するしかありません。
いつもこのパターンが悩ましいです。両側手術を勧めますが、左右差のある眼瞼下垂では、軽度の側は手術の必要がないと思い込んでいらっしゃる方がお見えです。この時、手術側を下垂のない状態にするか、それとも非手術側に合わせて軽度下垂状態でとどめておくか。せっかく手術するのに、下垂の状態で終わらせるのは術者として違和感があります。こういったときは、患者さんによく説明し、
1.非手術側に合わせて少し下垂が残りますが、将来的に再手術の可能性が残されてしまうとお話する。(しっかり矯正しても再発のこともありますし)
2.下垂は生じないようにしっかり矯正しておきますが、非手術側が軽度下垂なので、左右差が出ます。気になるようでしたら、非手術側も将来的に手術を考えましょう。
まぶたの手術は可動部位であり、コスメティックな部位であり、私は他の部位とは違う独特の緊張感があると思っています。
2015.05.25
見た目にわかる「できもの」には、幾つもの種類があります。とても多く見られるのは皮膚内にできる粉瘤です。小さいものはよく「脂肪の塊」と言われれますが、粉瘤の中身は粥状物ですから、脂肪の塊ではありません。
脂肪腫というできものがあります。これは皮膚の下や、筋肉の中にできる良性の腫瘍です。正常な脂肪細胞が、大きくなっておできになります。本当の脂肪の塊です。全身どこにでも出来うるものです。
ガングリオンや滑液包炎は関節部にできるもで、別項で紹介する予定に致します。
さて、脂肪腫ですが、CTや超音波検査などで診断がつきますが、触診でも十分わかります。以下に粉瘤と脂肪腫の違いをまとめました。
粉瘤は皮膚の浅いところにできやすいので、皮膚を透かして青っぽく見えたりしますが、脂肪腫は表皮や真皮には異常がないのでただ皮膚が盛り上がっているだけです。
粉瘤は弾力が強く、固いことが多いのですが、脂肪腫は弾力はありますが、柔らかいです。
粉瘤はつまみ上げると皮膚とくっついた感じで持ち上がります。皮膚の下とはくっついていない感じです。脂肪腫は皮膚とくっついた感じではなく、その下にある感じがわかります。同様に皮膚の下とはくっつている感じはしません。
粉瘤は良く細菌による感染を起こします。脂肪腫は感染は少ないです。いづれも増大してくることはよくあります。
摘出が唯一の治療です。粉瘤はporeと呼ばれる皮膚を含めて切除摘出しますが、脂肪腫は皮膚は切開のみで摘出します。粉瘤にはくり抜き法といって、皮膚パンチで小さな穴をあけて袋を取り出す方法がありますが、脂肪腫にも小さな穴から脂肪吸引を行って脂肪腫を縮小させて取り出す方法があります。
脂肪腫が多発する場合があります。小さいものが腕などに多発して、時に痛みを感じることもあります。これらは血管脂肪腫と呼ばれています。
写真は血管脂肪腫ですが、このように黄色い脂肪の腫瘍を取り出すことができます。
こちらは粉瘤(アテローム)を取り出しているところです。同じ「脂肪の塊」と思っていた方もおられると思いますが、全く違うものです。
カテゴリ:皮膚良性腫瘍(おでき) 院長ブログ
2015.04.02
A 湿潤療法では傷口は水道水でよく洗い、消毒もガーゼも使いません。創傷被覆材を使用して、傷を適度な湿潤環境に保つ治療です。
以前は、傷を乾かす治療法がとられ、傷が化膿しないように消毒しガーゼをあてるというものでした。ガーゼ治療はせっかく出てきた傷口を治すための浸出液がガーゼに吸い取られて蒸発してしまいます。その結果、傷口が乾燥し細胞が死んでかさぶたとなります。かさぶたが出来ると傷が治ったように見えますが、かさぶたは傷口を覆うのを邪魔するだけでなく、傷を化膿させる原因になります。また、ガーゼは傷口にくっついてしまうため、ガーゼを剥がす時に痛く、新しく出来始めた表皮細胞も一緒に剥がれてしまいます。
A ささいな傷や火傷でも受診してください。正しく治療することで、早く綺麗に治る可能性が高くなります。
A 損傷の種類によって、処置の内容が違ってきます。
ガラス片や刃物など鋭利なもので切れた傷です。手足においては比較的浅い層を走行する神経、血管、腱などの損傷を伴いやすく早期にそれらの損傷の有無を確認し適切な処置を受ける必要があります。一般的に周囲組織の損傷は軽度であり縫合処置などにより早期治癒が期待できます。
道路で転んだり、壁にぶつけたりして、皮膚がすりむけた傷です。皮膚損傷は浅く多くの場合縫合せずに治ります。しかし、創面に微細な土砂、ゴミなどが埋入し、治った後も皮膚の中に残ってしまうことがあります。この状態を外傷性刺青と言いますがこれを防ぐためには受傷後早期に創部の洗浄を行い細かな異物を除去しておくことが大切です。麻酔をしてブラッシングしたり、それでも除去しきれない場合は、顕微鏡で見ながら先端のとても細い特殊なピンセットを使用して丁寧に異物を除去します。
鋭利な器具が突き刺さって生じる傷で、傷口が小さくても奥行きが深いのが特徴です。異物が残っている場合には摘出が必要です。
動物に咬まれた後に生じる傷です。動物や人間の口の中は雑菌がとても多く、その雑菌が組織内に押し込められることにより受傷後感染して膿んでしまう頻度が最も高い傷の一つです。十分な洗浄、抗生剤の投与、破傷風予防注射などが行われます。処置としては、縫合して傷を閉鎖する(一次治癒)と感染が悪化するので、縫わずに軟膏などをうまく使用して傷を徐々に閉鎖させいてきます(二次治癒)。感染がないことを確認できたらその時に縫合処置をして傷を閉じることもあります。(三次治癒)
2015.03.31
A チクッと針を刺す痛みがあります。冷却しながら少量ずつ行います。痛みが心配な方には表面麻酔のご用意がありますのでご安心ください。
施術の詳細については→「ワキボトックス注射の実際」をご覧ください。
A 2,3日後に効果がでます。
A 匂いの元となるアポクリン腺と、汗の元となるエクリン腺の両方に作用して働きを抑えるので脇の匂いにも効果が期待できます。
A 手術に比べるとそのような症状は少ないと言われております。
A 保険適応が可能です。しかし、適応になるのは重度の原発性腋窩多汗症です。適応かどうか診察にいらしてください。
また、当院では自由診療でも多汗症注射を行っております。費用は保険診療の3割負担分と差のない実費負担となっております。自由診療では当日すぐに施術可能ですが、保険診療では一度診察し、日程を改めて施術ということがございます。また、使用する薬剤が異なり、保険診療では厚生労働省の認可薬品を使用しますが、自由診療では日本の美容医療で繁用されている後発医薬品を使用します。効果や副作用に有意な差異はございません。
A 治療方法は当院でご相談されることをお勧めします。皮弁反転剪除法という脇の下を切開して汗腺を取り除く手術やボツリヌストキシンを注入して汗を抑える方法などがございます。
2015.03.30
A 保険診療で行えます。ほくろの大きさや数、検査の種類により料金は変わりますが、1万~1万2千円程度です。治療方法によっては自由診療でしか対応できないこともあるのでまずはカウンセリングにご来院ください。
A 可能です。当院では他院での治療後、再発例や、切除不能例も治療を検討いたします。
A 局所麻酔の注射を行いますので手術中は痛みはなく触っている感覚があります。注射のチクッとした痛みはありますが一瞬で我慢できる程度です。
A できものの種類によります。いかに美しく仕上げるか形成外科の得意とするところです。十分カウンセリングをして予測される傷痕の具合を説明いたします。
A 摘出した細胞が悪性であるか、病理検査で調べます。
A 施術自体は30分程度で診察、検査、会計を含め1時間程度です。当日手術をご希望の方は空きがあれば可能です。予約の際に当日希望とお伝えください。
A 当日よりシャワーは可能です。傷もシャワーできれいに洗い流してください。傷の処置方法、ガーゼ、テープの使用方法などはしっかりと説明いたします。
カテゴリ:Q&A 母斑(あざ・ほくろ) 皮膚良性腫瘍(おでき)
2015.03.12
アテロームは上皮性の皮膚腫瘍と言われます。上皮というのは皮膚や粘膜等を指します。体の表面や、口の中・胃腸の中の表面粘膜などです。アテロームというできものは、皮膚の浅い部分にできた袋状の良性腫瘍です。この袋が上皮でできているので、上皮性の皮膚腫瘍といいます。皮膚は擦ると垢が出るように、上皮も表面から代謝物が排出されます。従ってアテロームの袋の中も垢のような、粥状の内容物が詰まっております。
アテロームは時々この臭い内容物が外に排出されることがあります。患者さんは時々臭いやつがでてくる!と言われます。また、アテロームが感染したというのは、この粥状物に細菌感染し組織に波及したものです。
カテゴリ:皮膚良性腫瘍(おでき)
2015.03.01
皮膚のできもの・しこりには、いくつか種類がありますが、粉瘤(アテローム)と呼ばれるできものはとても多いです。これは、皮膚の浅い部分に袋が形成され、その中に粥状物と呼ばれる内容物がたまり、腫れてしこりに感じるものです。
治療法は摘出手術です。感染して膿んでいなければ、小切開から袋を剥離して摘出することになります。この粉瘤を剥離していくと、多くの場合、まん丸でコロンと摘出可能なのですが、中には双子のように雪だるま状の物、またブドウの房状のものもあります。くりぬき法と言ってくり抜き穴をあけて小さな傷から摘出する方法がありまが、この場合は、くり抜いた時に内容物も押し出してしまうので、ぺちゃんこの袋を取り出すことになり、形はわかりません。形が複雑ですと、内容物を保ったまま丁寧に剥離して、袋を残さずに取ることが、完治の要素になります。
写真は比較的大きめのアテロームでまん丸ではなく、房状に発達したものです。全摘されています。
カテゴリ:皮膚良性腫瘍(おでき)
2014.11.07
アテローム(粉瘤)という、良性皮膚腫瘍があります。
普段はしこりとして触れたり、大きくなると、見た目にできものとして盛り上がって見えます。
また、アテロームの盛り上がりの中央部には小さな穴があって、そこから粥状物と呼ばれる内容物が出てくることがあります。これは皮膚の代謝産物です。
この腫瘍は被膜と呼ばれる袋があり、その中に粥状物がたまっています。治療は手術のみです。被膜ごと、摘出します。しかし、良性でありますから、経過観察でも、かまいません。
その経過中、問題になることは、時々粥状物が出てくることがあり、とっても臭いです。そして、一番の問題は感染するリスクがあるということです。感染とは、ばい菌が付着し、膿んでしまった状態で、赤く腫れて痛いのが問題です。少し悪化すると、排膿といって、粥状物以外にも膿汁が排出されるようになります。
アテロームの感染は腫れて痛いこと以外にも問題はあります。
これを治療するには、一度感染を鎮静させなければなりません。それには切開排膿が必要です。
局所麻酔をして、中央の小さい穴を含めて、腫れているところを開窓します。膿汁と、粥状物を、掻き出し、洗浄します。切開排膿すると、後々皮膚には傷痕を残すことになります。(感染以前に摘出術でも傷痕は残るのですが)
上記切開排膿をしただけですと、被膜が残存していますので、しばらくすると、再発する可能性が高いです。そこで、なるべく被膜も取り去ろうとするのですが、非感染時と違って、組織は感染により溶けかけ、癒着したりしており、被膜の完全摘出は困難です。ただ、なるべく掻把(引っ掻き出す)して、可及的に被膜を除去します。
アテローム摘出術は、大きさがはっきりするぐらいになったら、感染する前に、摘出するのが良いと思いますが、前項のように、傷痕が残ることも考えて、適応せねばなりません・・・。
カテゴリ:皮膚良性腫瘍(おでき)